現地で見た「電子投票時代」=岡山県新見市長・市議選
 
 平成14年6月23日(日)、岡山県新見市の市長・市議選において、日本で最初の電子投票選挙が行われた。
その投票では、タッチパネル式の投票機が使用された。住民には、選挙以前から「電子模擬投票」が実施され、延べで1万人以上の人がその経験を経ていたと言う。私は、現地でも数箇所の投票所を回り、その現場で投票光景を目にし、メディアのインタビューに耳をすませた。
「その電子投票を一番にするのだ」ということで、前日から投票所の一つである第一中学校に、寝袋持参で泊り込んで待機した人もいたほどの画期的な取組であった。
また、当初は障害者の人に支障が多いと懸念されていたが、逆に障害を持った人々に以外と好評な面が出た様子であった。

その開票作業では、市長選挙・市議選挙の両方でそれぞれ15,000票以上もの投票用紙があったにもかかわらず、わずかに25分で終了してしまった。並行して行われた不在者投票用紙の開票作業には、2時間ほどの時間を要した。見学者には、開票作業で「電子投票の凄さ」が目に焼きついた。新見市の選挙関係者はほっとし、その開発メーカー関係者はこの成果によって更に自信をえたことだろう。
実に、快挙であった!

 私は、「電子投票」に関して以前から関心を持っており、平成13年3月議会の一般質問でも「町田市の選挙でそれを導入してはどうか」、と主張した経過があった。当時の町田市には、この電子投票を取り入れる意志はまったく無く、すでに本年2月に市長・市議選の改選が行われた。幸い、私はこの選挙を上位で3選することが出来、また4年間を市議会議員として活動することになった。これからまた新しい気持ちで、この電子投票の実施に向けた研究と、キャンペーンを展開していこうと考えている。

 そこで、なんとしてもこの新見市の画期的な試みを現地で見ようと考え、現実に実行した。その方法は、インターネット上の友人である地方議員のお世話になりながら現地密着ルポを行うことであった。有能な友人に恵まれ、その目的をスムーズに達成することができた。
 
 以下は、そのレポートである。

1 日本初の電子投票を現地で見る
2 私の現地ルポを手伝ってくれた人々
3 市役所職員の頑張り
4 死闘を制した、電子投票メーカー組合
5 開票作業
6 電子投票時代の選挙運動
7 私の、電子投票の一般質問内容(平成13年)
8 私が受けた取材
9 参考資料