3 市役所職員の頑張り
 
○ 市職員は、市内観光のセールスマン

 選挙の実施日は6月23日となっているが、前日までには現地に入り、投票前日の模様、投票所の準備状況までも取材できれればと考えていた。(新見市に入ることでの経過は、2 私の現地ルポを手伝ってくれた人々を参照)
 事前に、東京都の選挙管理委員会に、この記事書き込み(電子投票)に関して照会したところ、「特定の選挙応援でない」と言う範囲で記載もOKということであった。さらに、自分のところの町田市では選挙が終了したことも説明した。
 さらに、東京都の情報でも、現地には選挙関係者(運動でない)が大勢訪れているようであった。人口が数万人の都市なので、これまたにぎやかになっているのではなかろうかと推測していた。

 選挙の投票前日に、市内の各所に周った。市役所にも訪問したが、選挙管理委員会関係の職員(他の職場の人員で、応援に入ってきた可能性もある)は、電子投票選挙のパンフレットを配布する傍ら、「新見市の観光案内を持って行ってください」と、たびたび呼びかけていた。
 そこに行ったもので者だないと分からないかも知れないが、その職員の必死の叫びは、東京近辺の自治体職員にはとてもまねができないことであろう。

○ 少ない人手で、視察は自主サービス

 専任の選挙管理委員会職員が何人いるかは知らないが、極めて少人数であろう。選挙では、今回の電子投票の方式と、不在者投票は一般の投票用紙も用いる方式でおこなわれたため、
極めて手数のかかるものであったろう。
 また、長期間にわたって新技術の取得、選挙方法の研究、住民講習にいそしんだ新見市職員に激励のエールを送る。
 この間の選挙で忙しくて、通常の行政視察は断っても、選挙の開票視察は拒否することはできなかったろう。この機会を是非見たいとする各地の自治体職員が、数百名も大勢押しかけていた。選挙の開票所では、観覧希望の受付を行い、メディア関係者や行政職員が会場に入っていくのを整理していた。今回の視察は、視察者側の見地では、基本的に自前参加方式の自主サービスの視察であった。


1 日本初の電子投票を現地で見る
2 私の現地ルポを手伝ってくれた人々
3 市役所職員の頑張り
4 死闘を制した、電子投票メーカー組合
5 開票作業
6 電子投票時代の選挙運動
7 私の、電子投票の一般質問内容(平成13年)
8 私が受けた取材
9 参考資料