可児市電子投票のトラブル続報とその内容(町田市議 吉田つとむ)
(03/08/15)作成 以下は、吉田の議論掲示板記事を引用。 <記事見だし> 電子投票トラブル続報 - 07/20-16:32 No.2714 共同通信のニュース情報 - 07/20-17:10 No.2717 今回のトラブルの経過 - 07/21-01:51 No.2719 電磁的記録媒体の取出し及び封印 - マーチ 07/21-12:52 No.2722 電磁式記録媒体の取扱 - 07/21-19:11 No.2727 Re: 電磁式記録媒体の取扱 - マーチ 07/21-23:45 No.2730 電磁式記録媒体の個数 - 07/22-00:05 No.2731 Re: 電磁式記録媒体の個数 - マーチ 07/22-00:21 No.2732 MO作成枚数の解釈 - 07/22-00:59 No.2734 Re^2: 電磁式記録媒体の取扱 - 宮本 武蔵 07/22-19:59 No.2735 サーバーからのMO取りだし - 07/23-00:57 No.2739 サーバーの性能、機能 - 07/24-19:03 No.2749 投票所での運用 - マーチ 07/24-23:05 No.2755 投票所の進行状況 - 吉田 つとむ 07/25-01:57 No.2758
電子投票トラブル続報 - 07/20-16:32 No.2714

 今までのトラブル情報で記載していないものに、広見公民館の投票所関係で1件追加します。
 内容は投票機が、1台交換されていました。全部で7台あるものですが、その中の1台がはずされて、投票受付後方の所に置かれていました。
 どのようなトラブルで、交換されたものでしょうか。私が、現場を離れていた間に、機械が交換されたようです。

共同通信のニュース情報 - 07/20-17:10 No.2717
 共同通信の電子投票ニュースで、私が遭遇したトラブルが、多数発生したことを知らせています。
 そうなると、<そのために投票しないで、帰った人が出来た>それを投票者本人の責任として放置できるか!
 選挙管理委員会は、マイク放送(防災無線であろう)を用いて、投票を呼びかける努力をしていました。
 しかし、今回のように、投票データを1台のサーバーに収録する方法が適切だったか、視察者の中で、この疑問が大勢の人が目にしたことでした。
 しかし、私は視察で来た観察者の立場で、今日の事態を見守り続けます。

今回のトラブルの経過 - 07/21-01:51 No.2719
 今回のトラブルでは、電子投票を記録するサーバーがダウンしたことが最大の問題点でしょう。
 共同通信記者の話では次のとおりでした。

 サーバーのダウンは7台。他に多数のサーバーがダウンしかかった。そのため、選挙管理委員会は、(別の?)サーバーを移し変えた。(記録媒体のMOを交換したという説明であった可能性もある理由は、サーバー自体は、それほど多数を用意しておらず、先の記述のように説明を受けた可能性もあります。さらに、1台の機械の中に、A+Bのサーバーがあって、別のものに切り替えたという説明の可能性もあります)
 別の人の説明では、投票者が全部で29箇所、MOに記憶させることを、2度行ったため、その倍数が利用された。さらに、1回機械がストップしたため、1台の機械でさらに、もう1回の記録が追加された。そのため、今回の電子投票選挙の投票記録数表示に使用されたMOの枚数は、59枚とするとの解釈を得た。
 一方で、夜の記者会見の中では、さまざまの質問が出て、事態が混乱した。

 その中で、使用されたMOの枚数も質問が出たが、即答されじ、十分な説明がなっかた。とにかく、混乱した深夜の記者会見であった。
 電子投票選挙で早く終了すると思えた、選挙の開票作業とその後の後始末は、午前1時にいたるものであった。
 先の数字の説明も不十分なまま、夜の時間が過ぎ行きた。選挙管理委員会職員の回答も話が堂々巡りとなり、後日に再度、今回の説明をする方向で、とりあえずの事態収拾となった。


投稿時間:2003/07/21(Mon) 12:52
投稿者名:マーチ
URL :
電磁的記録媒体の取出し及び封印 - マーチ 07/21-12:52 No.2722
<吉田注: 以下、重要な記事を含む参考記事として、マーチさんの文章を掲載しました>

電子投票特例法第八条によれば、
電磁的記録式投票機を投票できない状態にするのは、公職選挙法第五十三条の規定にある投票所を閉めるべき時刻になっています。
そして、
電子投票特例施行令第二条第5項によれば、
上記投票所を閉めるべき時刻に電磁的記録式投票機を投票できない状態にした場合においては、投票管理者は、投票の電磁的記録媒体を電磁的記録式投票機から取り出し、当該投票の電磁的記録媒体(正・副)に封印をし、それぞれ別のできるだけ堅固な容器に入れてかぎをかけることになっています。

電磁式記録媒体の取扱 - 07/21-19:11 No.2727
 可児市議会議員選挙の投票所にいらした方で公職選挙法の電子投票に長じた人が、恐らく書きこんでいただいたのでしょう。この記事は、専門用語を用いてありますが、投票の現場で発生した問題を、リアルな言葉で記述されました。

 今回の選挙では、各所の投票記録用のサーバーがダウンするという、トラブルが発生しました。その後、全投票所のサーバーを第2サーバーに切りかえる事態になりました。

 それに加えて、広見公民館(視察指定場所)の投票所では、一度、ダウンしたときに、記録媒体(MO)を取り出したというニュースも聞きました。(この時間帯、私は朝の休憩事案に入っており、その現場を確認していません)

 そすると、マーチさんがおっしゃる意味は、今回の可児市議会選挙の電子投票では、投票数が29ヶ所であり、使用した電磁式記録媒体(MO)は、その倍数(58枚)プラス1枚は、あったはずである。

 その電磁式記録媒体(MO)は
どのように保管されたか、
封印はどうしたか、
その個数は総数で何個あったか、
開票所での確認はどのようにしておこなったか。

 上記のような問いかけと解釈致しました。

 レスを求めます。
Re: 電磁式記録媒体の取扱 - マーチ 07/21-23:45 No.2730
<吉田注: 以下、重要な記事を含む参考記事として、マーチさんの文章を掲載しました>

電子投票特例法、その施行令によれば、
「電磁的記録媒体(MO)の取出し」などは、投票を終了すべき時刻に
対してのみ記述があります。基本的には、「投票箱の閉鎖」と
同等に取り扱われます。
トラブル発生時などについての規定は見当たりませんが、
投票時間中に投票システム(今回はサーバ)のかぎを開けて
電磁的記録媒体を取り出すのが適切かどうかが気になります。

もし、今回のサーバダウンが1ヶ所(1回)であれば、
MOの数は、(投票所数+1)*2になっていると思います。

電磁式記録媒体の個数 - 07/22-00:05 No.2731
 マーチさん こんばんは
 レスをいただきありがとうございました。
 現地の情報では、ダウンしたのは7箇所、その他にスローになったのが多数あったとのことでした。その結果、全投票所で第1サーバーから第2サーバーに切り替えたとあります。
 その他、広見公民館では、1度ダウンしたという情報でした。
 その結果、私は電磁的記録媒体(MO)は、59枚は少なくとも存在すると考えています。
 例えば、途中でサーバーがダウンし、第1サーバーから第2サーバーに切り替えたとき、まさか、そのMOを移し変えて、追記するということはあるはずはありえないでしょう。
 翻って、そもそも電磁的記録媒体(MO)は何枚使用されたか、記者会見で質問が出ましたが、そのことの回答が選挙管理委員会からは出されていませんでした。
 マーチさんが、*2とされるのは、MOを「正」と「副」取ると言う意味だと理解しましたが、私がカウントするものとは異なっていると思います。
 いかがでしょうか。
Re: 電磁式記録媒体の個数 - マーチ 07/22-00:21 No.2732
<吉田注: 以下、重要な記事を含む参考記事として、マーチさんの文章を掲載しました>

>  現地の情報では、ダウンしたのは7箇所、その他にスローになったのが多数あったとのことでした。その結果、全投票所で第1サーバーから第2サーバーに切り替えたとあります。
>
>  その他、広見公民館では、1度ダウンしたという情報でした。
>
>  その結果、私は電磁的記録媒体(MO)は、59枚は少なくとも存在すると考えています。
>
>  例えば、途中でサーバーがダウンし、第1サーバーから第2サーバーに切り替えたとき、まさか、そのMOを移し変えて、追記するということはあるはずはありえないでしょう。
>
上記の状況なのですか。。。。。

全投票所でサーバの切り替えを実施、さらに、1投票所でサーバの取り替え
ということだとすると、
MOの数は、(投票所数*2+1)*2[正・副の意味]ですね。
つまり、正の分だけで59枚、副まで含めるとその倍ということですね。

ところで、零票確認に関連しますが、
全投票所のサブサーバは投票開始時刻前までに
あらかじめ投票所内LANに接続してあり、
MOの零票確認は、メインとサブの双方に対して行われたという
解釈でよろしいでしょうか?
また、1ヶ所については、新たなサーバを投票時間中に
投票所内LANに接続し、MOの零票確認を行ったという
解釈でよろしいでしょうか?
零票確認の方法も気になります。

MO作成枚数の解釈 - 07/22-00:59 No.2734
> 全投票所でサーバの切り替えを実施、さらに、1投票所でサーバの取り替え
> ということだとすると、
> MOの数は、(投票所数*2+1)*2[正・副の意味]ですね。
> つまり、正の分だけで59枚、副まで含めるとその倍ということですね。
● 吉田
 はい、私はその枚数のMOが作成された、と解釈するのが正当と考えます。
 それを否定すると、一度開いたMOに、後の投票記録を追記したということになります。 

> ところで、零票確認に関連しますが、
> 全投票所のサブサーバは投票開始時刻前までに
> あらかじめ投票所内LANに接続してあり、
> MOの零票確認は、メインとサブの双方に対して行われたという
> 解釈でよろしいでしょうか?
● 吉田
 私は、当初、サーバーが第1サーバー、第2サーバーで構成されているという単純な方式も気がつきませんでした。

 MOのゼロ票確認が、1度だったか、2度だったか、そうした問題さえ、気が回りませんでした。
 可能性としては、ゼロ票確認は両方があったと考えることは可能です。
 この問題は、選挙管理委員会に聞けば、即座に回答がでる内容です。

> また、1ヶ所については、新たなサーバを投票時間中に
> 投票所内LANに接続し、MOの零票確認を行ったという
> 解釈でよろしいでしょうか?
● 吉田
 新聞では、予備サーバーを使用したとありますが、私はそのような事実を見ていません。
 第1サーバー、第2サーバー、第1サーバーと、その利用を順に変換して、MOに書き込んだと解釈しています。

> 零票確認の方法も気になります。
● 吉田
 市の選挙管理委員会と、ビデオを撮っていた他のメーカーの話を両方聞く方法があるでしょう。
 私が、そうした作業を一人で全部やるのは、極めてしんどいことです。

Re^2: 電磁式記録媒体の取扱 - 宮本 武蔵 07/22-19:59 No.2735
<吉田注:参考記事掲載です>

> トラブル発生時などについての規定は見当たりませんが、
> 投票時間中に投票システム(今回はサーバ)のかぎを開けて
> 電磁的記録媒体を取り出すのが適切かどうかが気になります。
>
私もこの点が、極めて杜撰と言わざるを得ないと感じます。
MOは容易に改竄が出来ます。
当該MOが本当に投票を記録したものか、確証はありませんから
取り出すなどと言うことは、もってのほかと思います。

サーバーからのMO取りだし 2003/07/23(Wed) 00:57

 サーバーのキャビネットを開けた時点で、投票終了の手続きに入ったというのが、通常の理解であるでしょう。
 当然、そこから取り出した電磁式記録媒体(MO)は、管理者と投票立会人がいるところで、封印し、保管箱に入れ、カギをかけるべきものと考えます。
 そうした取扱で、MOの記録が、正しいものと考えられると思います。

 現地での問題点、トラブルが発生したことで、今回選挙で用いられたMOの個数が何個であったか、その問題が記者会見でも出されましたが、選挙管理委員会は、答えられませんでした。
 そうした状況を見るに、私はこのメーカー担当者の同席が必要だと考えた次第です。

サーバーの性能、機能 2003/07/24(Thu) 19:03

 今回の「電子投票システム」
 http://www.musashinet.co.jp/department/election/
 は、この様に説明されています。
 ここでは、投票端末機の説明はありますが、いわゆるサーバーに関する記述が見当たりません。
 7−8台の子機で行われる投票の指示操作が、ハブを通じてサーバーのMOに記録されることになっていますが、サーバーの性能が十分で合ったか、それは不明です。
 最もふさわしいことは、その機種を子機とサーバーを含めて、外部にも全部公開することでしょうが、メーカーとしては、そうはいかないでしょう。

投票所での運用 - マーチ 07/24-23:05 No.2755
<吉田注: 以下、重要な記事を含む参考記事として、マーチさんの文章を掲載しました>

投票所は全国で5万ヶ所以上あると言われています。
投票所にはシステムの保守員は配備できないという前提で
運用シナリオが計画されているはずです。
つまり、ごく簡単な方法で運用を続行できるようにすると思います。

投票箱の運用には、投票開始時刻に実施するゼロ票確認と
投票終了時刻に実施する閉鎖とがあります。
これに相当するのがMOのゼロ票確認とMOの封印です。
MOのゼロ票確認〜封印までの間は、電子投票システムを
施錠することになります。

1枚の投票用紙を半分に切って、2つの投票箱に入れてはいけません。
1つの投票データを分割して、2つのMOに記録してはいけません。

投票用紙はコピーしません。
投票データは、副のMOにだけ複写することになっています。

投票所内LANにつなげるサーバや子機の数に制約はありません。
投票所内に用意した全ての機器を投票開始時刻までに
起動しておく必要はありません。
MOのゼロ票確認が済んでいないMOに投票データを記録してはいけません。

以上が私が理解している範囲ですが、
もし、誤解があった場合にはご容赦ください。

投票所の進行状況 07/25-01:57 No.2758

> 投票所は全国で5万ヶ所以上あると言われています。
> 投票所にはシステムの保守員は配備できないという前提で
> 運用シナリオが計画されているはずです。
> つまり、ごく簡単な方法で運用を続行できるようにすると思います。
● 吉田
 子機とハブのサーバーは、メーカーの本部長が陣頭で指揮をとり、投票の前日に全て接続準備されました。

 投票日は、早い時間に職員が投票所に入場し、その準備作業をしていました。われわれ見学者は、会場外から入れませんでした。
>
> 投票箱の運用には、投票開始時刻に実施するゼロ票確認と
> 投票終了時刻に実施する閉鎖とがあります。
> これに相当するのがMOのゼロ票確認とMOの封印です。
> MOのゼロ票確認〜封印までの間は、電子投票システムを
> 施錠することになります。
● 吉田
 第1サーバーを停止し、そのMOを取り出し、それを封印したはずです。さらに、第2サーバーを作動させる形になりました。投票が終了した時点には、私は開票所にい続けました。その結果、投票終了の時点を確認していません。

> 1枚の投票用紙を半分に切って、2つの投票箱に入れてはいけません。
> 1つの投票データを分割して、2つのMOに記録してはいけません。
>
> 投票用紙はコピーしません。
> 投票データは、副のMOにだけ複写することになっています。
>
> 投票所内LANにつなげるサーバや子機の数に制約はありません。
> 投票所内に用意した全ての機器を投票開始時刻までに
> 起動しておく必要はありません。
> MOのゼロ票確認が済んでいないMOに投票データを記録してはいけません。
● 吉田
 子機は、場所のよってその個数が異なっていました。もっとも、今回は他の場所での公開を極めて選挙管理委員会が避けていたため、他の場所での見学はあまり重点をおきませんでした。
 現地では、7時前に投票準備がなされ、ゼロ票確認行為(らしき様子)は、既にその時間には終了していました。
 われわれ見学者も、7時前には投票所にはいり、7時の投票者の受付を待ちました。
 投票時間には、改めて入場者が受付が開始されました。投票に際しては、その投票者は文書にサインをされていました。おそらく、ゼロ票確認の書類でしょう。