政治家という職業とWeb

> 政治家は政治をするのが仕事です(W

1.仕事をするために彼は2つのレベルで支持者を確保しなければならない。
第一のレベルは選挙における当選のための支持、つまり投票。
第二は、政治活動に対する支持。
すなわち政治家は仕事をするため、政治家であるためにはなにはさておき支持者を確保しなければならない。政治家にとって自分を支持することを有権者に訴求=説得することは好むと好まざるとに関わらず、きわめて重要な仕事である。彼はマーケティングを駆使しなければならない。

2.インターネットの主要な機能はコミュニケーションであり、「説得」である。多くのサイトが、自分が想定する閲覧者を「説得」する活動を繰り広げている。Webは、被説得者の能動的な行為とする、自由度、双方向性などの特性から説得手段としてきわめて優れている。

3.政治家の「説得」業務にWebをどう使うか、ということはWeb創成以来の課題であり、様々に試行錯誤が続けられている段階にあると思われる。もちろん試行は今後も耐えることなく続くに違いない。

というようなことを考えますと、吉田さんのこの本の意義がよく分かります。おかげ様でWebと政治、Webと説得、Web使いの政治参加などなどおもしろいテーマがいくつも出てきます。

私個人は、Webを活用した政治参加、それも政治家の占有とされている領域にWebを駆使して参入するという戦略を考えておりまして、大きな声では言えませんが(W、これは議会制民主主義のあり方を大きく変えることになる可能性を秘めています。(という話は別の機会に)

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