町田市内の小学校敷地内側溝の土壌から、7676.92 Bq/kgの放射性物質を検出

 町田市内の小学校内敷地から高い放射線量が測定されたことは、これまでの私のネット記事でお知らせしてきたことですが、新たにその場所から採集された土壌の「放射能測定結果報告」の情報提供を受けましたので、その数字を地区名(忠生地区)も含めて、ここに掲載いたします。なお、この当該情報自体は既に、町田市の教育機関に通知されているものです。私自身も、これまでに高い空中放射線が測定された情報を元に、ブログやHPに記載してきた通り、先週時点から早々に対処することを求めていたものです。
<参考>


 経過を言うと、事態を懸念された方が、小学校の敷地内側溝の土壌を検査機関に測定依頼されたところ、以下の結果が出ており、現場の規制とその土壌の処理について、直ちに対処しなければならない状態となっています。今まで私が行政機関に求めてきた以上に、教育機関と町田市の行政機関の迅速な対応を求めるものです。以下の資料の詳細な情報は、町田市が既に把握しているものと理解しています。

 「放射能測定結果報告」にある記載事項 (2001.11.03付けの当該報告書による)

測定項目           測定値      定量下限値   暫定規制値
放射性ヨウ素(I−131)   不検出       6.50 Bq/kg
放射性セシウム(CS-134)3307.94 Bq/kg   9.70 Bq/kg   
放射性セシウム(CS-137)4368.98 Bq/kg   6.50 Bq/kg
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
放射性セシウムの合計   7676.92 Bq/kg            400 Bq/kg

 と言う極めて高い測定結果が出ています。それは、政府が定めた現在の暫定規制値が400 Bq/kgとなっていることや、町田市の下水処理場で発生した汚泥の焼却灰がこの数字よりはるかに低い数値で施設から出荷停止になり、倉庫内に厳重に保管されている状態です。→なお、その後、この汚泥焼却灰は、その処理が適切かどうかの問題を残したまま、町田市外の最終処分場に移送されることになっています。

 この小学校の敷地内で採集された土壌は自然状態の湿気を帯びた状態であり、乾燥・焼却した状態で測定下とすれば、ゆうに、放射性セシウムの合計で8000Bq/kgを超える数値になるのは明らかです。

 以下、関係する数値に関する資料です。
<参考>
(8000Bq/kg を超える焼却灰についての処分方法(環境省廃棄物対策課長の指示文書)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/no110831001.pdf

 他に、放射性カリウム(K-40)が、測定値 2586.53 Bq/kg、定量下限値97.10 Bq/kgと測定されています。

 また、先日、町田市が公表した 町田市は11月2日に発表した文書=「市内65箇所の空間放射線量測定結果について(報告)」

 及び、(別紙参照)(報告) 

 を見ると、この小学校の空間放射線量は、全体の中で中間的な値を示しているところです。とするならば、他の学校や調べていない中学校での数値はもっと深刻な数値を示す可能性もあるものです。

 さらに、保育園、幼稚園、(学童保育クラブ)などを含めた公共施設に関して、市議会がその敷地内の土壌の放射性物質含有量の測定を求める決議を全会一致して出しているにも関わらず、これまで放置してきた行政機関と教育機関がその怠慢性を反省し、早々に、対処する必要があるものです。*町田市議会は、6月時点より、市議会健康福祉常任委員会において、教育機関などでの全域の空中放射線量の測定、学校施設などの土壌の放射性物質の含有量測定、牛乳を含む学校給食食材の放射性物質の含有量測定を、当時の請願事項に加えて、全会一致して付帯決議しています。

 この子ども達の将来を真に見つめたいとする町田市議会の見地を、行政機関、教育機関、及びこれまで報道がなかった報道機関の皆様には、再度、真摯にとらえ返していただきたいと懇願するものです。記:町田市議会議員 吉田つとむ 志政クラブ

      放射性物質による汚染と被曝問題  市議会係の発言と行動のページ  吉田つとむのHP