市職員、市長の給与等のアップに全面的に反対、反対討論要旨2014.12.22
                                      記:町田市議会議員 吉田つとむ 保守連合

 
 2014.12.22は町田市議会第4定例会最終日でした。議案や請願の表決がありました。その中で、私は市職員、市長の給与等のアップに全面的に反対しました。以下 は、その反対討論要旨です。ただし、残念ながら、これらの議案は大多数の賛成で通りました。関連補正予算の表決は別記。

 提起された条例案は、以下の4件です。

●第128号議案 町田市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
●第129号議案 町田市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部を改正する条例
●第130号議案 町田市職員の期末手当支給に関する条例の一部を改正する条例
●第131号議案 町田市長等給与に関する条例の一部を改正する条例

この4件の全部に全面的に反対あり、反対討論を行う。
(1)・本会議質疑、委員会質疑でわかったことは、市役所職員の給与等のアップの根拠が、東京都の方針に準じると言うこと以外にないことが明らか。
  ・ 町田市が独自に町田市内の民間企業の給与等の調査を一切行っていないということも明らか。

(2)・今回、正規職員、任期付職員の給与等をアップしているが、他方で、臨時職員や嘱託職員の給与等には一切アップが盛り込まれていないことは不当です。
  ・一部に、トリクルダウン理論(上層部の人々が豊かになれば、下層の人々にもいずれおこぼれが及ぶとされる理論)が主張されるが、現実は上流の人々はより豊かに、下層の人々はより貧困に落ち込んでいるようです。

(3)・また、国家公務員との関係で言うと、町田市職員のラスパイレス指数は、111.3であり、全国の市区町村の中で、トップから第11位と言う高給率です。この数字は、部長の答弁であったことで、私が恣意的に主張することではありません。

(4)・このように、町田市の臨時職員や嘱託職員はアップの予定はないと言いますが、そうした皆さんに、せめて餅代やおにぎり代をふるまうべきではないでしょうか。これでは、町田市役所は、格差社会そのものです。

(5)なお、議員報酬に関する件では、市長案自体の作成プロセスにも異議がありますが、本日は本題ではないので別の時に述べたいと思います。
ただし、町田市議会は、独自に議員年俸を本年度引き下げることを決定し、その削減措置を実施します。本日まで、その引き上げの議案はどの議員も、どの会派も出していませんことを強調せざるを得ません。
・ この状況下、市長のボーナスアップ等もってのほかであり、認められません。

(6)・今回の職員給与等のアップは、果たして納税住民の中で論議されてきたでしょうか。その理解は得られるでしょうか。

・ そのことを皆さんに最後に問うて、反対討論とします。

 *共産党は市長の期末手当アップ条例案のみに反対しました。吉田つとむは職員給与アップ条例案、市長の期末手当のアップ条例案を含めた4条例案の全部に全面的に反対しました。議員は昨年、本年度からの年俸を引き上げる条例案を議決しています。そうしたことまで、全ての経過を私が説明したことで、議員各位の共感を得た様子でしたが、反対の立場を取る議員は他に出てきませんでした。市長に反対の立場を表決で取るのはなかなか難しいことであり、ある意味職員も敵に回す態度になるわけです。住民に支持を受けた議員の立場を代表する意識でこの反対スタンスを取った次第です。

        2014市議会の発言と態度      市議会のページ  吉田つとむのHP