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町田市議会議員 吉田つとむ

吉田つとむインターンシップ 第55期生 森田 瑛斗

インターンレポート第5-2回 森田 瑛斗(東京大学医学部6年生)2025.02.14 

「町田市保健所訪問、医療教育の難しさ」

 お話をしていただく中で私が特に印象的だったのが小学生や中学生に対する医療教育についての話題でした。

 私が小学生の時に保健室で受けた喫煙の授業はいまだに記憶に残っており、真っ黒な肺や双子の比較(片方は喫煙していて歯が溶けている)などショッキングな画像を見て、喫煙は怖いものだと感じたことを鮮明に覚えています。

 しかし、この説明は、親で喫煙している子供がいた場合、親を否定されているように感じ、子供の自尊心が傷つけられてしまうなど、様々な背景の子供がいることを念頭に、現在はあまり行っていないということでした。多感で人格が形成される段階にある小中学生に対して“正しい“医学教育を行うことの難しさを感じます。

健康福祉会館では、子どもの手洗い教育のコーナーがありました

 また現在は梅毒の感染が爆発的に増えており、2022年以降は国内でも10000件以上となっています(2010年は621人でした。厚生労働省のホームページ参照)。治療可能な病気であるとはいえ、そのリスクについては幅広く周知されているとは言えません。特に近年若い女性の患者数が拡大していますが、妊娠中の感染は胎児にも影響が出るため大きな問題であると感じます。性にかかわる問題をタブーとして扱うのではなく、若いうちから身近な問題ととらえ、オープンに話すことの出来る環境づくりを進めていくことが必要だと感じます。しかし一方、性教育はデリケートであり、現場の先生方の負担を考えると積極的に扱いづらいということもあるのかもしれません。医療教育を効果的に実践していくためには、教育現場だけでなく、家庭や社会全体の理解を深めていくことも同時に実施していく必要性を感じます。

吉田つとむのコメント
 森田さんが小学校時代を振り返って、子ども時代の教育と現状を比較しました。通常の見学では思いつかない分野のことまで、医学部に学ぶ立場から現状の課題を見つめていると思いました。そうした思いをはせる能力を大事にして、これからも大人になっていってもらいたいと思います。

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