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町田市議会議員 吉田つとむ

吉田つとむインターンシップ 第55期生 森田 瑛斗

インターンレポート第11回 森田 瑛斗(東京大学医学部6年生)2025.03.18 

「議会の一般質問と小田急多摩線延伸

小田急多摩線の延伸方向を遠望する

 この日は前回に引き続き町田市議会の一般質問を傍聴しました。
 今回は一般質問の中で特に気になった小田急線多摩線延伸計画について自分なりに書いてみようと思います。
小田急線多摩線延伸計画は唐木田駅〜中間駅(小山田エリア)〜相模原駅(JR横浜線)〜上溝駅(JR相模線)まで延伸する計画です。
 全国に目を向けると、ひたちなか市のローカル線であるひたちなか海浜鉄道の延伸が決定し、2030年ごろに開業する予定となっています。今の終点から、国営ひたち海浜公園の南口と西口それぞれに一駅ずつ作られる予定となっています。海浜公園はネモフィラやコキアが有名で年間200万人が訪れるだけでなく、海浜公園の南口付近で新たな工業団地が進められているほか、大手企業による半導体関連工場の建設が進んでおり大きな需要が見込めることから延伸が決定しました。このように需要があるところに延伸するというのは理にかなっていると考えますが、小田急多摩線の延伸ではどれくらいの需要を見込むことが出来るのでしょうか。
 2023年度の小田急線1日平均駅別乗降人員を見ると、小田急線69駅中、唐木田駅は56位、はるひ野駅は62位、五月台駅は63位、黒川駅は64位と多摩線の利用客は伸び悩んでいるのが現状です。一番乗降人員の多い駅である小田急多摩センターでも24位と鶴川駅(16位)より少なくなっています。江ノ島線や小田原線は観光地や乗り換えもある一方、多摩線は京王線とエリアが被っていることもあり小田急としても苦戦しているのだと思います。
 一方、相模原駅は相模総合補給廠一部返還により今後北エリアの開発が見込まれています。相模原駅が発展し、多くの人が住むだけではなく、多くの人が目的地として訪れる場所になるのであれば多摩線の延伸は小田急にとっても魅力的なものになると思います。もし延伸されれば小山田エリアの交通の便が良くなるので町田市としては非常にメリットのある話となると思います。しかし延伸の有無は相模原市の動向に左右されることになると考えるので、町田市としては相模原市とうまく連携を図りつつ、様々なパターンを想定しプランを練っていくべきと考えます。

自分が演壇する気持ちになって

吉田つとむのコメント
 小田急多摩線が延伸すると思ってと言うか、思わされて、その延伸地域に移住してきた人やそれを待ち望んだ人がいます。その思いにどうこたえるべきか、政治にあるものは、優先順位の上位において様々の施策を考える物です。あるものは実現可能性が低いと見て、優先事項の下位に置いたり、放棄することもあるかも知れません。
 ただし、政治は片方の思いだけで動くのでなく、双方の、もっと複数の思いが折り重なって、さらに、偶然も重なって結果が生まれるのではないでしょうか。
 他方で、政治家は遠くの将来(50年先、100年先)の夢を語ったり、今日の現実問題の解決に対応することが必要であり、その狭間にあると言えましょう。その分、地方議員は身近な人に寄り添い、現実問題の解消、対策に重きを起き、にかすかな望みに自分の力を傾注するものだと思っています。自分も後者の判断と行動を取るものと思います。

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