「アーティゾン美術館の企画展」
同日の午後に向かったアーティゾン美術館では、「彼女たちのアボリジナルアート オーストラリア現代美術」展を鑑賞しました。

今回のレポートでは、作品を展示している展示会場の作り方に注目して書きます。
アボリジナルとはオーストラリア大陸の先住民達のこと指します。そのアボリジナルのアーティストが制作した作品を展示している今展覧会では、静けさとゆったりとした雰囲気を保つ展示形式になっていました。

全体的に照明を落とし、作品との間をゆったり空けることで、自然と会場を静寂に包んでいました。また、ライトを作品へピンポイントに当てることで、視線を誘導すると同時に、神秘的な雰囲気を纏わせることに成功していました。

出展されたアートは自然と繋がりを感じるものが多くあり、アボリジナルの住む場所から生み出される静寂というものを意識して、展示会場を考案したのではないかと、全体を通して感じました。
作品を最大限活かすのは展示空間です。展示場所やライトニングの調整次第で、美術作品は全く違う表情になります。展示会場とは作品に込められた様々な思いを鑑賞者に感じさせる大事な舞台装置であり、情報媒体でもあると私は考えています。

一見広報物とは関係ないように見えても、誰かに何かを伝える、その役目を展示会場は担っているのです。展覧会に行った際、是非とも展示空間も意識して見て頂きたいと思い、今回のレポートを作成いたしました。
吉田つとむのコメント
この日は、インターン生を同行し、日本橋のブリジストン本社内にあるアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)を訪れました。インターン生は企画展のレポートを書き、私は収蔵品の展示品(青木繁と坂本繁二郎)に関して書きました。

日本橋にある、株式会社ブリジストン本社ビルはその中に、アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)を併設しています。その創業者である石橋正二郎が集めた内外の著名美術品が収蔵、展示されています。

その中に、青木繁と坂本繁二郎の作品が1作づつありました。青木繁と坂本繁二郎は郷里の久留米市出身であり、苦労した上に、若しく#した亡くなった青木繁の作品の散逸を恐れた坂本繁二郎が、すでに成功を収めていた石橋正二郎に購入を依頼したものです。その友情とそれを理解した地元の偉大な事業家であった石橋正二郎が多数を個人で購入して収集したものです。青木繁の作品はわだつみのいろこの色、坂本繁二郎の作品は帽子を持てる女でした。すぐ横におかれたわけではないですが、同じ展示の列にありました。

その後、財団を作り、自分のコレクションをその石橋財団に譲り、ブリジストン美術館を作り、現在のように長く、大勢の人が鑑賞できる体制が作られたものです。このアーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)とても立派な美術館です。多数の人が働いており、その収蔵品の管理にも多数の人がかかわっているのでしょう。

*個人用に撮影できるのもありがたいことでした。
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