本日は、和光大学ポプリホールにおいて、第9回秋の定期公演 朗読劇かわせみ座を鑑賞しました。2023.11.08
朗読の出演者は10名、以下の4作の朗読が行われました。
人でなしの恋(江戸川乱歩作)
転生(志賀直哉作)
仙人(芥川龍之介作)
蜘蛛の糸(芥川龍之介作)
![](https://yoshidaben.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/IMG_20231108_135300.jpg)
休憩中に、ロビーで撮影しました。一部の観客は私と同様にロビーに出ていました。
この4作の中で一番有名な作は、蜘蛛の糸でしょう。学校の教科書で出てきたような気がしています。天国と地獄を表し、主人公が蜘蛛の糸にしたがって、地獄から天国に行けるかどうかを道徳的に問うたものと理解しています。私は、果たして自分が天国に行きたいか、そうでもなかろうと思ってきました。
また、仙人は主人公が仙人なることを願望するものですが、自分では仙人になりたいという発想自体が自分ごとには思えないものです。
転生はいさかいの夫婦が死後の世界で、仲睦まじいオシドリ(鴛鴦)になろうとしますが、死期がかなりずれがあり、かつ、その妻は自分が何に生まれ変わると約したかを忘れてしまい、さてどうかと言う話でした。私は妻に、「来世は尽くす」と言っていますが、現世で果たしてくれといつも返されています。
人でなしの恋は、これまで全く知らない作品でしたが、推理小説作家の特徴を表していました。明治期と思える時代の結婚話としてスタートしますが、そこに「殺人事件」というイメージが付きまとい、江戸川乱歩が怪奇・恐怖小説家とも言われるゆえんを推測させる作品でした。夫の不可解な行動、妻の推理、読者にそして思いがけない結果を表すのが、作家のだいご味でしょうし、それを舞台で見せてくれるのが朗読劇でもあるでしょう。
朗読劇のだいご味は、作品の組み合わせに現れるように感じたかわせみ座の本日の舞台でした。
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