この文は、「誘われて、全国まちづくり若者サミット2023に、2日間参加していました。2023.02.12」の続編です。要するに、前回あまりにも簡易に書いたので、もう少し詳しく書くということです。
頂いた進行表で振り返りながら、感想を書いていきたいと思います。なお、吉田つとむは、会場に途中で入場しました。14:30 トークセッション1「若者が育つ地域とは」の冒頭に到着しており、記述はそれ以降の分になります。会議は2日間となっており、夜の部の交流会も参加し、一度、自宅に戻り、翌日の朝から終了まで会合に加わっていました。
12:30 開会式
次第:主催者あいさつ 日本青年館常務理事 佛木 完
課題の提起 北海道大学准教授 辻 智子
諸説明
進行:田中 潮(日本青年館)
13:00 講演 「お手伝い(仕事)×旅で、地域のファンづくりを」
講師:永岡 里菜さん(㈱おてつたび 代表取締役CEO)
司会:澁谷 隆(日本青年館)
永岡 里菜さんプロフィール:
1990年生まれ。三重県尾鷲市出身、愛知県育ち。地域の魅力に惚れ込み2018
年7月株式会社おてつたびを設立。2018年1月より季節的・短期的な人手不足等
の困りごとを通じて、地域のファン作りを行うweb上のマッチングプラットフォ
ーム「おてつたび(お手伝い×旅)」を運営する。
14:15 休憩(←この時間に到着しました)
14:30 トークセッション1「若者が育つ地域とは」
概要:地方自治体とともにすすめる地域活動に学びあい、行政と若者の関係の
あり方や今後の課題を探る。
発表:■ひたち若者かがやき会議(茨城県日立市)
■富田林市若者会議(大阪府富田林市)
■小川町若者未来会議(埼玉県小川町)
■日野町連合青年会・ひの若者会議(仮)(滋賀県日野町)
コメント:奥 ちひろ(秋田県南NPOセンター)
辻 智子(北海道大学准教授)
進行:田中 潮(日本青年館)
吉田つとむのコメント:内容の前に、話ぶりの感想から。最近、こうした講演や報告を聞いていると、そのみごとな話ぶりに恐れ入ります。日本人も変わってきたのかなーと思いました。もう、話は上手くて当たり前の時代と感じました。
さて、トークセッション1「若者が育つ地域とは」では、若者会議が自治体とかかわり、あるいは一体となって、若者の社会活動を支援する取り組みがありました。若者にかかわる条例を制定している自治体もありました。そうした中で、質問をする機会がありましたので、若者とはどう言う世代を対象にしているか、また構成はどうなっているかがとても気になりました。すると、16歳から30歳と言うものでした。なるほど、子どもの対象は中学生までと言うものでしょう。つまり、言葉では出ませんでしたが、義務教育が終了する時点から若者と言う設定であり、これだと高校進学(現在は、ほぼ全員高校進学する。他方で、新たなカリキュラム設定(通信制等)の高校が表れている)者も、それ以外も同じ定義で対象にできることができるのではないかと思いました。(後から、思いついたことです)他方で、30歳を超すとそれは「壮年」と呼ばれる世代呼称が適当なのでしょう。昔のえらい人が言いました。「三十にして立つ」と。
16:15 休憩
16:30 トークセッション2「若者が描くまちの未来」
概要:学校という枠を越えて地域で活動する高校生や大学生の実践に学ぶ。企
画や仲間のつくり方のヒントを得る。
発表:■とよかわっしょい(島根県益田市)
■未来守(東京都昭島市)
■Rural labo
コメント:前田 昇(NPO本の学校副理事長)
島田 茂(元日本YMCA同盟総主事)
進行:田中 潮(日本青年館)
吉田つとむのコメント: ここでは、高校生や大学生、あるいは中高生が自分たちで取り組む活動の紹介がありました。高校生の団体で、集まりの形態も今風にネットでHPを立ち上げ、リアルの場所に集まり行動するという活動スタイルでした。それも自分の自治体だけでなく、横にも広げているというもので、主宰者によれば、なんと私が住む町田市にも存在しているというものでした。雄弁家であり、高校生は3年間であり、自分がいなくなった後の心配までしていたことに感心しましたが、活動と言うものは、後に続く世代がいないと難しさがあるというのは直感的にも推測できるものでした。「#未来守」で検索してほしいというメッセージも出されました。そのデザインも、私のHPよりはるかにセンスが高いものでした。また、資金集め、獲得も社会人を思わせるものでした。対照的に、私など人生の大半が自弁で来ています。
大学生の取り組みは、全国に展開する団体の自己紹介でした。やはり、ネット時代の特徴でしょうか、ネットワークの形成が容易に出来ているようでした。また、その取り組みの展開では、「免許留学」という事業は資金を得る方法が一般の商売に通じる感を持たせてくれました。私は自分の中で、インターンシップの取り組みなど、対象者の親から対価を頂いても良さそうですが、社会貢献のつもりですから、とてもマネできません。
中高生が参加する活動では、地域活動とのなじみが良さそうでした。大人が若者を取り込むのでなく、彼ら自身の活動として自立しているように思えました。
このコーナーの取り組みも、大変参考になりました。
18:00 休憩
18:30 夕食交流会
「地域と人が大好きな人へ贈る~ツナガル・サミット交流会2023~@YUZU」
進行:学生団体YUZU
20:30 終了
吉田つとむのコメント: 時節柄も、高校生などもいることから、当然、アルコール類はありませんでした。進行係の学生団体YUZUは「癒しにさらなる発展を」を活動目標とし、温泉地の活性化を図る団体とのことでした。昔であれば、遊びのサークルであったものが、社会貢献、社会参加を取り込んだものに思えました。ストイックさが至上であった団塊世代及びそれ以前の世代の社会参加と、今日の相違を表すものでしょう。
この時間も含めて、名刺交換が盛んにおこなわれます。私はこうした時に名刺は持って出ないようにしています。これを20年ほど続けていますが、最近は極端に名刺を用意することすら無くなりました。代わりにチラシを持っていることが大半です。でも、それが出しにくいところもあります。その時は、以下の町田市議会議員 吉田つとむHPのトップ画面を見てもらうことにしています。
時間 内 容
9:00 シンポジウム:ユースワークってなに?
~若者の社会参画でなにがかわる?青年団・ユースカウンシルの実践~
概要:地域に関心を持つ若者の実践に学びながら、若者が当事者として社会に
参画してなにが変わるのか、また、その意味を考える。また、ヨーロッ
パを中心に定着している「ユースワーク」にふれながら、若者の社会参
加を後押しする若者政策とはなにか考える。
発表:■尼崎市立ユース交流センター(兵庫県尼崎市)
■(公財)京都市ユースサービス協会(京都府京都市)
■川根町青年団(静岡県島田市)
コーディネーター:辻 幸志(NPO法人こうべユースネット)
進行:鳥澤 文彦(日本青年館)
吉田つとむのコメント: このユースワークと言う言葉を知りませんでした。子どもから大人になる過程の活動というものであるようですが、ヨーロッパではその意義が重要視されています。日本では、「子育て」が大きな社会テーマになって、保育分野が重要視され、一定の充足を見てきました。ただし、歳を重ねるごとにその支援が深まるかと言えば、学校を通じた教育がありますが、大人になるための教育と言うものはなかなか見当たらないように思いますし、以前はそれを青年団が担っていたのでしょう。
このシンポジウムには、その青年団が登場していました。私の体験からは、その青年団と言うものは、小さな子どもの時代に、若者が集まって、地域行事の中心的な役割を果たしていた記憶がありますが、自分がその世代になる頃にはその青年団の姿が周りには存在しなくなっていました。その代わりに、学園紛争と社会体制打倒の政治運動が席巻したという思いでがあり、その他、経済活動の急速的な高まりで公害の多発化が生じ、その異議申し立ての運動が先鋭化する時代でした。おのずと、私自身もそれらに主体的に参加していました。政治的には大きな団体に参加するのでなく、ある意味、自立した小グループ集団に参加していました。
そうした時代から、若者を支援しよう、支援することが欠かせないという意識のもとに日本でも出来てきたのが、ユースワークではないかと理解しました。初めて聞いた話なので、まだ詳細は知りません。機会を見て現地のあり様を訪ねてみたいと思います。なお、尼崎市立ユース交流センターの対象は、14歳から29歳となっており、大阪府富田林若者会議とは若干異なっていましたが、30歳を越しては、若者や青年とは想定していないようです。
また、地方の自治体で、一度、都会に出た若者が出身地に戻ってきた人たちが、郷里を発展させたいとの思いで現在の青年団に参加していることが出てきました。それは社会人になると、会社と家庭だけとなったことからの転換につながっているようでした。それが、静岡県島田市の川根町青年団では郷里へのUターンを通じて、青年団の再構築が生まれているのではないかと思いました。他の自治体でも拡大していくのではないかと思いました。
10:30 休憩
10:45 トークセッション3「集まる場所のつくり方」
概要:活動を継続するときに必ず直面するのが拠点づくり。各団体の運営方法
から今後のヒントを見つけ出す。
発表:■多摩市若者会議「未知カフェ」(東京都多摩市)
■一般社団法人NELD「夢畑」(神奈川県横須賀市)
■国立市青年室事業「コーヒーハウス」(東京都国立市)
コメント:井口 啓太郎(国立市教育委員会)
岡下 進一(元日本青年団協議会会長)
進行:鳥澤 文彦(日本青年館)
吉田つとむのコメント: 若者会議などが集う場所、つまり拠点がどのように確保されるかということで、その取り組みを行っている団体の活動が自身で紹介されました。リアルな場が設定されることでよりつながりが深まるとされますが、常駐者の確保、費用をどうまかなうかが大きな課題になっているようです。身近な多摩市、横須賀市、国立市ですでに実施されている事業、団体、施設ですので、出向いてみようと思います。
12:15 休憩
13:15 クロージングセッション
進行 辻 智子(北海道大学准教授)
14:45 終了
吉田つとむのコメント: いずれの話でも、こうした若者会議がどのように運営するべきかと言うことが課題であり、行政との距離感が問われていました。行政の下請け機関であったて意味がないし、行政の補助を受けると、様々に縛られることが生じるというものでした。思うに、この課題は永遠のテーマでしょう。
町田市にも、この若者会議が運営されることを期待しておりますし、自分も何かの形で支援するべきだと思っています。なお、この全国まちづくり若者サミットは、一般財団法人日本青年館が主催し、日本青年団協議会が協力するものです。
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