4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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久しぶりの読書:戦争の20世紀(松村劭)2020.6.20

活動報告
図書館で借りた、「戦争の20世紀」を読む

 久しぶりの読書でした。図書館から借りたもので、書名は、戦争の20世紀、日露戦争から湾岸戦争まで(松村劭)と言うものでした。2020.6.20
 内容は、日露戦争から湾岸戦争までの戦争(第一次世界大戦、第二次世界大戦がメイン)を戦略的に分析し、あるべき日本の防衛力の行使を考えたものです。

 視点では、日本を有色人種としており、日露戦争において白人の大国ロシアに勝利したことをまず冒頭に取りげています。ただし、この視点だけだと、日本ではありふれたものですし、政治の中では、有色人種における、あるいはアジアにおける日本人の優位性を誇示したがる偏狭な思想家的な評論に過ぎなくなるものですが、強国ロシアとの対戦がどのような対局を作るか、あるいは終戦、もしくは停戦の状況をどの時点に設定するか、そうした分析がその軍事力分析、長期戦になった場合はどのような展開になるかを分析しています。要するに、短期決戦がテーマでした。

 また、日露戦争は中国(満州)の覇権を争う戦争であり、領土をどちらが手中にできるかの戦いであり、中国(清)が、中国人がどのようにとらえるか、彼らがこの戦いはどちら側が勝った方が良いと思うかと言うことが基本に置かれているのが特徴でした。そのことで、戦争には武士道、騎士道があることで記されています。さらに、ここでは書かれていませんが、アメリカが勝利した日本をどのように見ていたかも、第一次世界大戦における日本の行動を注視していたことが後に詳述されています。戦争が軍隊の仕事だけではなく、政治の延長であり、外交の半面かもしれないと感じるものです。

 松村劭氏の第一次世界大戦の分析、記述は詳細で、その起点、主戦場となったヨーロッパ戦線の仔細はその地名を含めて、記憶にとどめにくいものですが、ロシア(特に、ソ連)に関しては、多少の関心を持って接してきたので、いささかその体質を含めて、承知しています。
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 第二次世界大戦では、ヨーロッパ戦線は大陸戦、アジアは海戦(太平洋戦争)としています。端的は話では、日本の真珠湾攻撃がありますが、日本人では厳しい評価と見られる評価をしています。それは、宣戦布告がなく、アメリアを奇襲攻撃(松村氏は、戦争において攻められた方が悪いとされています)したことではなく、その攻撃の対象が間違っていたと手厳しく論評されています。日本軍は、空母を中心として艦隊を出撃させ、ハワイの洋上にそろえ、艦載機を持って一斉攻撃を真珠湾攻撃に用い、戦艦、巡洋艦などを撃沈、大破させています。私たち日本人の多数が知るのはこの「戦果」にかかわることにみです。松村氏は、まず、日本軍の課題は、真珠湾の石油貯蔵施設や造船・修理施設を破壊しなかったことだとし、さらに、その真珠湾にいなかった空母3隻を追撃しなかったことだとしています。具体的には、その指揮を取ったハワイ攻撃攻撃部隊指揮官・南雲中将の責任とその背景を端的に記載しています。南雲中将は水雷戦隊出身だというものでした。日本は世界の戦争史上、初めて空母と艦載機で洋上攻撃をかけたのですが、肝心の米空母の打撃を図らなかった指摘が特記され、「海戦の主役は空母」と世界に印象付けたという趣旨の結論付されています。ちなみに、当時のハワイの指揮官は全て処罰されているとされています。

 戦後の、冷戦期・ポスト冷戦期に関して、これからの戦争のスタイルが記してありました。戦いは、自軍の犠牲を恐れて、火力の強化を持って敵と対戦するのが通常になっていることへの反省、批判を書かれいます。戦争は政治の延長上のことで、戦場の場に人が住み、その人々がその戦隊、戦争、軍隊をどのように見ているかを問いています。まるで、政治家の視点であるようです。

 なお、冒頭のまえがきには、印象深い、ベトナム戦争のことが記してありました。アメリカ軍とベトナム軍の幹部が会話をする話ですが、アメリカ軍の大佐が、「米軍は戦闘で一度も負けなかった」とし、ベトナムの将軍は「その通りだ。しかし、我々は戦争には勝った!」とされています。思うに、実際の個別の戦闘でもベトナム軍(ベトミン・ベトコン)は何度も諸外国軍に負けず、フランス軍を打倒し、米軍を全て撤退させ、中国軍にも侵攻を押し変えていています。基本的には、ベトナム国内(自営戦)での戦いを全て乗り越えてきています。

 なお、松村劭氏は、防衛大を卒業後、自衛隊に入り、情報・作戦の幕僚を務め、外務省への出向も経験し、元陸将補でした。民間に移り、戦車製造にも関わっています。戦略研究が基本で後年は評論活動に入っています。 2010年1月28日没となっています。#図書館,#ベトナム戦争書名,#戦争の20世紀,#日露戦争から湾岸戦争まで,#松村劭,#日露戦争,#第一次世界大戦,#第二次世界大戦,#町田市議会議員,#吉田つとむ,
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コメント

  1. […]  今日も読書で、1冊の本を読みあがりました。最近ではなかなか無いことでした。コロナ自粛期間に読書週間をつければよかったと思い返しました。 読んだ本は、「ゲリラの戦争学(松村劭)」です。おいおい、前に読んだ本<久しぶりの読書:戦争の20世紀(松村劭)2020.6.20>が戦争本で、また、戦争本か、それも「ゲリラとか物騒なはなしだな」とか大勢の人が思うかもしれませんが、安倍総理が、河野太郎防衛相に続いて、イージス・アショアの計画停止の話をした直後に、その説明を自民党内にも十分に説明しない内に、今度は「敵基地攻撃能力の保有」を言いだしました。信者にはそれでも良いのでしょうが、方向転換、攻撃手段を大きく変更するには、自分を支える陣形を整えないと周りが距離感を持ち、反発するだけになるでしょう。果たして、今回のことは、制服組はどのように考えているでしょうか。大いに気になります。 […]

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