総裁選でクローズアップ靖国参拝というタイトルです。高市前総務大臣は総理大臣になっても靖国神社に参拝すると称して、保守?、正確には右翼と言うべきかに、期待を持たれているようです。
戦争に殉じた人を祭る観点なのでしょうが、旧来は、そこにA級戦犯の人物が祭られていることで論議の的になってきたものです。とりわけ、左の陣営からの批判、中韓からの非難が大きく、8月15日に参拝をする総理がなかなか行わない背景にあったのでしょう。
靖国神社が国を思って戦争で亡くなった人物を祀るところかと言えば、決してそのように断言することは難しいと思います。その第一の理由は、日本を近代国家として自立たらしめる上で最も貢献したのが西郷隆盛であたったというのは、過半の人の考えでしょうが、彼はその靖国神社に祭られていません。 西郷隆盛 を祀る予定もないようです。当初、A級戦犯(と言うか、日本国を大戦で大敗させ、幅広く国民各位を死に追いやった人物)は祀られていなかったものが祀られ、 西郷隆盛 のような真に偉人が祀られていない存在をどのように考えるのでしょうか。
同じく、明治維新の法制度を策案、作り上げた江藤新平も、この 靖国神社 には祀られていません。彼らに共通したのは、賊軍と貶められて、最後を果てたということでしょう。特に、 西郷隆盛 の場合は自刃、 江藤新平 の場合はまともな裁判もなく斬首されています。双者とも、その後大赦の扱いを受け、天皇陛下から西郷隆盛には正三位が追贈され、江藤新平にも正四位が追贈されています。
こうした事態を理解するに、靖国神社がこの二人(西郷隆盛、江藤新平)を祀らないのは、保守の伝統、あるいは国民一体の思想を排し、極右思想に染まりこんでいるからとしか思えないものです。果たして、靖国参拝の思想の根底はどこにあるのか、再度、保守の陣営は考える必要があると思うものです。
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吉田つとむHP 都議会議員候補(落選)吉田つとむのブログ
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