本日は、太平洋戦争の終戦記念日ですが、TV放送(CS番組)で、沖縄の瀬長亀次郎氏の政治人生をテーマにしたドキュメンタリー番組が放送されました。翁長 雄志沖縄県知事が当選、活躍する姿が出ていますので、10年ほども経たない時期に作られたものではないかと思われる、戦後沖縄の主要人物である瀬長亀次郎氏を取り上げた「米軍(アメリカ)が最も恐れた男」というタイトルの作品でした。冒頭は見ていませんが、中盤以降は終了までを見ました。
私が見たスタート部分は、自宅のそばにあった沖縄刑務所に政治入獄していたところからでした。刑務所の外に監視塔が設置され、それは瀬長氏の自宅と彼が党首を務める沖縄人民党本部を監視するために設置されたのでないか言う話でした。
瀬長亀次郎氏は大変雄弁家です。米軍軍政下の苦境にある沖縄の本土返還を主要に据えた主張を行い、出所後に立候補した那覇市長選挙で当選すると、その市政転覆をはかる手段が様々に講じられます。銀行が那覇市と取引停止を行う、水道の供給をストップする、ある意味、現況の香港の状況と比される、もっと過酷なものであったようです。瀬長市長は優れた市政運営を図り、市民の納税運動でそれを乗り切って行ったとされます。その議会の不信任案可決には議会の解散を図り、その反対勢力の勢いをそいでしまいます。不信任が過半数で通る道筋が作られ、瀬長市長が排除されるや、1度でも刑事罰のあった人物の立候補を認めないとするように軍の令で、瀬長立候補までも排除しますが、その後継者が当選したとされました。
その後、当時の佐藤栄作首相の沖縄返還の公約で沖縄返還に至るのですが、瀬長亀次郎氏がそれを前にした最初の国政復帰選挙で衆議院議員に初当選した状況に移りますが、この選挙には、先の1度でも刑事罰のあった人物の立候補を認めないとする軍令は適用されずに、見事に国会で活躍する姿が映し出さされました。瀬長亀次郎代議士は、演壇で沖縄の日本の本土並み返還を求めた主張を述べますが、佐藤栄作首相はそれは一挙にできるものでないと答弁します。佐藤栄作首相は、瀬長亀次郎代議士のことを、「瀬長君」と呼び、お互いに原稿を読み上げるありかたではなく、お互いに政治蚊として尊敬しあった対応に見えました。答弁をしたくない議員には、自分が答えようとしない今の安倍晋三首相とは雲泥の差があります。*今の石阪丈一町田市長も安倍首相と同じ系統の議会答弁スタイルを踏襲しています。
なお、その後も瀬長亀次郎代議士は衆議院議員選挙で当選し続けますが80歳にして引退を決意します。しかし、ある意味、この佐藤栄作首相と瀬長亀次郎代議士の論戦のテーマは、今の時代まで延長する姿を示し、今日の沖縄の苦境を示しているようです。#瀬長亀次郎代議士,#米軍,#アメリカ,#沖縄人民党,#那覇市長,#佐藤栄作首相,#沖縄返還,#演壇,#町田市議会議員,#吉田つとむ,
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