アメリカの往年の大統領補佐官であったキッシンジャー氏が、ウクライナ×ロシア軍の激烈な攻防に関して、現状に近い状態で、和平会談を求める見解を提供し、ウクライナのゼレンスキー大統領はもちろん、欧米メデイアは大半は唖然として反対している。ただし、アメリカは関心を示さない見られる対応で、今後の責任を取る意思がないように思われる。
ウクライナの戦況では、東南部マリウポリ市のアゾフスタリ製鉄所の籠城戦が、ロシア軍が完全制圧する形で決着を見た。さの最終局面で、ウクライナ側が守備隊が全員退避したとする一方で、ロシア軍は最終的に2439人の投降を発表している。双方の発表に矛盾点はない。もちろん、この人数には戦闘中の亡くなった兵士が遺体で収容されたことと、国連事務局長が仲介して、事前に避難の合意成立、ウクライナ支配下に移動した民間人は省かれている。さらに、「アゾフ大隊」は、かなり以前の段階で現地を離れたと思われる最高幹部(司令官)を除き、援軍に来ていたウクライナ軍を含めて、全員がロシア軍に投降し、ロシア軍支配地域に連行されている。その中には、親ロシア軍支配下の病院に移送された戦傷者も含まれている。
この経過に関して、ゼレンスキー大統領やウクライナ軍は捕虜交換を求める発言をしているが、ロシア側は相手にしていない。それは、アゾフスタリ製鉄所の籠城戦でロシア軍に投降した2439人を確保したままであり、ロシア側が「アゾフ大隊」をウクライナ軍の将兵として扱うかどうは、全く不明であり、彼らをファシストとして、ロシア側の判断で措置しようとする可能性が高い。
今となっては、ウクライナ軍が、アゾフスタリ製鉄所の籠城部隊を全く帰還させることできなかった、そうした脱出、救出をゼロに終わらせたのは、政治的、軍事的にウクライナの完敗であった。過酷であるが、アゾフスタリ製鉄所の籠城部隊の玉砕も無く、最後の最後で、籠城部隊全員投降に至ったのは、ウクライナ軍参謀本部の無策がもたらした結果であるし、ゼレンスキー大統領による徹底抗戦発言の暴走が政治的に無残な結果状況をもたらしている。
ロシア軍支配地域に連行された投降者には、全員帰還は願望に過ぎず、最大限の期待で、ウクライナ国家の将兵とそれ以外の非正規部隊(民兵、ゲリラ構成員、ないし、外国の一般義勇兵を含むならず者等)やロシアが言うファシストなる選別、分別が行われ、ロシア軍がそれを初期判断するだろう。
それは、アメリカが未だキューバ内のグアンタナモ米軍基地内に非合法な施設を設置し、アメリカがテロ容疑者と見る人物を多数拘禁、無権利状態で、無慈悲に取り扱う収容施設として機能させていることがあり、ロシアの赤軍がそれを先例として踏襲するであろう。
日本を含めた欧米世界の政治家とメディアの大半は、これからプーチン大統領の失脚を淡く期待する以外に処方が無くなっているのが現状ではないだろうか。
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吉田つとむHP 町田市議会議員 吉田つとむのブログ
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