福知山視察 令和2年1月29日―30日
個人視察 町田市議会議員 保守の会 吉田つとむ
● 小・中学校区域の公共交通有償運送制度を活用した挑戦
・公共交通空白地有償運送「三和地域協議会」岡部成幸 事務局長
・福祉有償運送「成仁地区福祉推進協議会」 大野森志
以下、提出予定の個人視察報告ですが、所感部分のみをアップしました。
この「三和地域公共交通空白地有償運送」は、運送区間が玄関先から目的地までとしており、運行のタイプはバスの代替えと言うより、低料金のタクシーと言えましょう。ただし、事前予約が必要であり、「みわひまわりライド」と名つけられ、会員登録が必要となるそうです。ただし、登録者数が二ケタの範囲であり、事業的にはまだまだのものでしょう。
また、利用者が先に示した金額(400円)で毎日利用するのは決して楽なものではなく、半額負担でも往復に使用すれば日に800円が必要となり、負担感が生じるものだと思います。
町田市でもこの制度と同じような公共交通空白地有償運送が、タクシーを用いて考えられ、試験運行が実施されましたが、通常運行となるとハードルが高くなっています。
また、「三和地域公共交通空白地有償運送」においては、車両の保険が運転者負担となり、その金額を運送収入+補償料金でまかなうことが必須になります。
また、いただいたチラシは、地元に対して需要喚起を目的にしたもので、平成29年10月から平成30年12月までの町内便の運行区域(出発地→目的地)と用途(使い道)を調査した記録が表とグラフにわかりやすくまとめてありました。これを見て利用する人はからなず増えるでしょう。いかにせん、絶対的に利用者が絶大な乗客が確保されることは難しいでしょう。
ともあれ、この地域の場合は、旧来の公共交通のバス便を減便して原資を確保した運営になっています。
もう一つのエリアは、「成仁地区」というところでした。講師の報告説明を受けただけですが、航空写真地図、配布資料の説明を聞くと、この地区は言われる新興住宅地であり、在住年齢は極めて若年層が多い町です。また、人口流入も目立っているエリアでもあります。資料の中にある人口分布図を見ても、一番多いのは45歳前後で、次いで多いのは中学生年齢です。それに比べて、60歳以下から70歳あたりは最高の年齢層に比べると、半数ほどの人口分布図になっています。この年齢構成から見ると、福祉有償運送の開始が喫緊の課題になるような社会状況になっているとは思えませんでした。少し、熟考すると、この地域の「成仁地区福祉推進協議会」の意識水準が高く、組織の目標設定を現下に置くのではなく、かなり先を見越したあり方を準備されているのでないか、そのように講師の話ぶりから伺いました。*資料にあった、他の活動との多岐にわたる活動をバランス良く取って、活動分野を拡充しようと図っています。
料金設定はタクシーの半額を目標に設定されていますが、この料金の多寡がこの福祉有償運送事業のネックになりかねないという判断があるのでしょう。
なお、この福祉有償運送を始めるにあたって、NPO法人BGM福祉サービス(20年間の福祉運送実績を持つ)と言う組織に、「運用方法やノウハウ、必要な機材材料の提供」を受けています。それは、「成仁地区の利用会員の移送は成仁地区の運転会員が行う」とされていますので、将来を見すえて地域で自主運営をめざしたものでしょう。
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