4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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「未完のファシズム」(片山杜秀著)を読む(2)2020.7.17

行動
本日も「未完のファシズム」を読みました

 日本は、日清、日露の戦争を経て、欧米列強に続く国威を示しました。日本軍が強力になったと言えましょう。ただし、国力が強くなったと言えるかと言えば、そこまでは全員がうなづくものではなと言う点では、誰しも共通しているのではないでしょうか。雨の日の読書を続けています。15日から書きかけであったため、当初2020.7.15としていましたが、変更しました。

 この「未完のファシズム」(片山杜秀著)では、その後の第1次世界大戦における日本軍の戦いの検証を行っています。通常は、この戦争が欧州で大々的に繰り広げられ、ドイツが敗戦の憂き目のあったことを承知しています。また、戦場を機関銃が制したこと、あるいはあの忌まわしい毒ガスが戦場で使われたことも多数の人が知っています。また、航空機が一般に戦場に出現したのもこの第1次世界大戦でした。当然、この段階において、戦争は国家の総力戦となっており、その国力が戦争の勝敗に大きく影響します。

 さて、「未完のファシズム」(片山杜秀著)は、第1次世界大戦における日本軍の戦いを詳細に検証しています。まず、この第1次世界大戦に日本が参戦し、ドイツが植民地としていた中国の青島を攻略したこと、それに大勝したことをあげています。そのことによって、日本がこの第1次世界大戦の戦勝国の一意となったこと、次いで、この戦いが日本国内において、一般的な評価は、「日本軍としてはそれほどの仕掛けがなくても勝ててしまった。取るに足らない楽なものであたった」と言うことを、この戦争についやらされた戦力と戦術の評価を数値を求めて、第1次世界大戦における日本軍の有り様、戦い方を再検証しています。

 また、この第1次世界大戦における日本軍の青島攻略を「何だかだらだら時間ばかりかかった」感を与えた戦いぶりであたっと多くの国民に与えたと記されていますが、それは、片山杜秀氏の見地とは大きく異なるものです。この青島攻略では、日本軍が航空機による空襲を行っていること、ドイツ軍機を空中戦を演じていること、さらに、日本軍が高射砲の舞台を送り込み、ドイツ軍機を撃退したことを順次説明していました。さらにこの青島攻略では、新規の長距離砲が搬入され、その攻撃でドイツの要塞を撃破したことが資料を基に説明されています。日露のように、歩兵が勇猛果敢に旅順の敵のトーチカに向かって突撃を加えるイメージとはまるで違った戦法が取り入れられたとされています。相手の勢力は5,000人、日本は大部隊を繰り出して、ドイツを撃破、降伏させています。多数のドイツ人が日本国内に捕虜として連れられます。

 翻って、日清、日露では、日本軍には相手を圧倒する軍事力が無く、日本にはそれだけの軍備を供給する国力が無かったために、やむなく、捨て身の精神主義、魂の突撃、肉弾を採用したのだと評しています。*ちなみに、私の頃には、軍事好きな人から、「肉弾三勇士」(爆弾三勇士)の話を聞かされ、それに感動を覚えたこともあります。それは、それらの戦士が、私の生まれ故郷(福岡県筑後地方)にある、独立工兵第18大隊(久留米)の兵隊であったことによると思います。その戦闘の時節はもっと後の時代ですが、戦意向上、戦争の美談には、合わせて、敵地を攻略した場合にそれが重ねて評価を受けるものでしょう。

 第1次世界大戦における日本軍の青島攻略は、軍事力で相手を圧倒したこと、新型兵器(飛行機や長距離砲、高射砲)を大量に投入し、その上で、勝利が積み上げられたことが、その指揮を取った人物像も重ね合わせて記述されています。(続く)

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