本日は観劇の日でした題材は「天草落日」(作:高垣 葵、演出:瀧田 千聡)、言わずと知れた(通称)島原の乱のリーダー、天草四郎を主役にした内容でした。地元のひなた村劇団第42回公演でしたが、青少年施設のひなた村にちなんだ劇団が毎年行う公演の今回のタイトルが「天草落日」でした。2022.4.23
神の子と称され、予言や奇跡を何度も引き起こしたと伝えられた天草四郎の由来からスタートし、島原半島側と天草側の隠れキリシタンが合流し、原城に立てこもる史実をもとにしていました。その背景には、藩主の度重なる重税があり、厳しいキリスト教への弾圧がありました。


シナリオでは、原城立てこもりは、裏切り者(山田右衛門作)の通報によって、幕府軍の侵入を助けたという、結果、その内通者を除いて一人残らず、虐殺されたというこれも歴史の記録に基づいた残酷な話です。舞台では、その人数を2万7千人としていました。また、登場人物はほとんどが隠れキリシタン軍で、幕府軍はそのリーダーも含めて登場せず、裏切り者が唯一、重税を計測し、その取り締まりと違反者の取り締まりを厳しくいていた人物で、反乱のスタートにおいて、キリシタン軍についた山田右衛門作のみでしたが、舞台では、それも戦場で死亡する内容でした。舞台より、現実の方が戦慄的でした。

果たして、過去の残虐が歴史の話かと言うと、現実は世界を征する大国の武力は絶大で、相手を打ちのめし、かつ、完勝すれば、その戦争犯罪も問われることが無いということをアメリカが経験則で示し、現状のロシアは果たしてどういう経緯をたどるのか、ウクライナに攻め入ったロシアに完勝と言う事態はもうないだろうということが徐々に露呈していると見るものです。

この「天草落日」では、天草四郎の反乱において、その戦法の選択があったとしています。採用した原城立てこもり戦法と、各地で火の手を挙げる、ゲリラ戦とは対比されますが、先の裏切り者が原城立てこもり戦法を提唱し、天草四郎が最終的にそれを支持したとあります。歴史は、原城立てこもり戦法を選択しましたが、果たして、キリシタン軍がゲリラ戦を戦い展開できる能力があったかと言うと、それは難しかったのではないかと思います。現実は、戦国武将でキリシタン大名の小西行長や有馬晴信の遺臣が浪人となって参加したとされており、城の戦いをするほか無かったと推測する次第です。
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