昨日、鑑賞したのは、町田市の「ひなた村劇団第40回公演」と銘打った、「青踏の女たち」というものでした。2ステージの案内でしたので、最初の公演を公演申し込みをしていました。実際には、入場者数の制限で、もう1回追加して公演されていたのかもしれません。コロナ対策で、出演者と鑑賞者の交流は一切なく、しかも、客席の間隔を相当に取ったものでした。
「青踏の女たち」と言うと、雑誌「青踏」を発行した平塚らいてうをリーダーとする青鞜社に集った、多彩な女性たちの生涯をつづったものでした。
その中で、興味を持った一つに、今話題になっていることで、「夫婦別姓」がありましたが、この「青踏の女たち」の登場人物がその夫婦別姓を行っていた例が見られます。平塚らいてう自身が、女学校の良妻賢母教育に反発することからスタートしたように見られます。平塚らいてうは、雑誌:青踏の創刊号に、「~元始、女性は実に太陽であった~」と記し、その名言とともに、日本の社会、政治に強烈な言葉を残しました。思うに、日本は古代の中国史書が記したように、長い混乱を経た後に「女王」が支配する国として描かれています。
この平塚らいてうは、新しい女性のリーダーとみなされる半面、少なからずのメデイアからは、「事件もの」としての記事を書かれ、多くの人からは批判のまなざしを受ける立場に置かれています。思えば、青鞜社は、政治思想の批判者と見られて、その雑誌が政治の危険思想と見られる一方で、その以上に、「家族制度」の批判者としてみなされ、現実の発禁処分を受け、その出版経営に打撃が与えられています。青踏の発禁処分を調べてみると、「恋愛も結婚も自然に自由」と説いた評論掲載がその対象とされ、「安寧秩序を害すもの」とされていますが、そうした社会想を圧殺しようという発想の根底こそ、今の自由民主党が夫婦別姓を決定することはもちろん、その議論すら先送りしようという判断力の無さの姿を示しています。平塚らいてう自身は、分家して、戸主となっていることも、ウキの記述に見ることができました。
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