4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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衆院東京15区補選結果から見る、今後の政治家動向2024.04.29

政治問題
東京湾よりの眺め

 この記事は、 「衆院補選3選挙区とも立憲民主党が勝利、しかも関係者から午後8時に当確がでる!と聞いていた2024.04.28」(昨晩、開票作業が始まったばかりの午後9時頃に書きました)の続きです。

 補欠選挙に9名の立候補者が立ち、激戦を交えたものでした。ただし、この区でスキャンダル議員が続いた自民党が候補者を立てず、公明党もどの候補者にも推薦、支持をしなかったのが特徴でした。

東京湾よりの眺め

 当選者の立憲民主党の酒井菜摘候補は元区議で、区長選挙の惜敗者でした。本来すぐに衆院選候補になって良かったものが最も手をあげる順が遅かったものでした。この選挙区には国民民主党候補がいち早く手を挙げ、選挙戦の準備をしていましたが、目前にして立候補辞退、国民民主党は東京15区で信頼を無くしました。その頃には日本共産党の立候補予定者が活動を続けていましたが、土壇場で話が付き、共産党が候補者を降ろしたものでした。選挙戦では、立憲・共産・社民・れいわの櫛淵議員が応援するという左派陣形が構築されました。それに対して、立憲共産党と呼称する日本維新の会のトップの姿が印象的で、それが選挙結果に影響するかどうかが注目されました。この左派連合の陣形は、連合の芳野会長が強い不快感を示したことでも関係者に知られました。
 結果は、立憲民主党の集票作戦は安定し、立憲民主党が都内の総力を挙げて取り組み、共産陣営の立憲候補支持がおおやけにされ、取り込みがスムーズに行われました。他の候補を引き離しての補欠選挙の当選でした。共産党には、都内のどこかの選挙区(条件が悪い選挙区)で候補者を譲ることになるでしょう。なお、れいわの櫛淵議員は、この15区とは全く別のエリアですが、元の選挙区を変え、新たな選挙区で立憲民主党とバーターが成立しています。ここは顔つなぎであったと思われます。

 れいわと言えば、山本太郎代表が須藤元気候補(立憲から参院比例無所属)を応援していました。第2位と言う開票結果からすると、最上の出来ではないでしょうか。選挙戦から見て、こんなにローコストな衆院選は珍しいでしょう。次の総選挙では、この東京15区で立候補するチャンスが生まれたと言えましょう。この東京15区でれいわの公認候補となる道がひらけました。と言うことで、この選挙区では、立憲民主党とれいわの共闘は無いでしょう。

 次いで、日本維新の会公認の金沢結衣候補は、当初、立憲候補と当選を争うと見られましたが、トップとは2万票の差が付く結果になり、しかも、須藤元気候補に2位を奪われ、維新も自分も思わぬ結果であったでしょう。何度も馬場代表、吉村大阪府知事が応援に入り、東京では音喜多政調会長、柳ヶ瀬総務会長を中心に、議員全力応援の体制を取っていました。馬場代表の総括のように、大阪以外では維新がトップを取れるには遠い存在なのか、馬場代表が「立憲共産党」と言う表現で「共産党悪者論」を展開して、立憲の切り崩しを図ったことが、選挙運動として人を退かせたかは不明ですし、私が解明する理由も無いと思っています。

 衆院東京15区の補選で、日本保守党の飯山陽候補は24264票、惜敗率0.49でした。当事者はもっと取れると踏んでいたでしょうが、陣容と選挙戦準備の費用対効果からして上出来でしょう。次の衆議院選、あるいは参議院比例区選に立候補して、参政党の取り分を奪って複数の国会議員が誕生させることができるのではないかと思いました。ただし、この方々が政治活動、選挙運動に関して、長期戦を戦い抜く素質を持っているのか、今回のことによって、自民党に潜んでいる地方議員が日本保守党に移ることがあるかどうかが大きな分かれ目になるでしょう。
 例えば、杉田水脈衆議院議員のように選挙区を持たず安倍元総理の庇護下にあって比例で優遇された人材が、自民党の候補者選定にはじかれた場合、あるいは比例下位に置かれた場合は当選可能性が極めて少なくなります。それならばと日本保守党に移って戦えば、小選挙の当選は難しくても比例復活は十分可能ではないか、そのことをこの衆院東京15区の飯山陽候補が24264票、惜敗率0.49を占めたことが例示のきっかけになるのではないでしょうか。こうした見方は、評論家の古谷経衡氏とはかなり違った見解になると思います。

 次いで、5位に終わった乙武洋匡候補ですが、参議院選挙を完全無所属で戦いました。私はその際、ボランティアで何度も応援に出向いた関係です。さらに、選挙期間中に入る前のことですが、町田駅頭の街宣も案内をした経緯があります。当選できなかったことで、不足があったことは間違いありません。
 今度は衆議院選挙、しかも注目の衆院東京15区補欠選挙、各党が総力戦を戦い、しのぎを削りました。小池都知事が先導し、わざわざ、都民ファーストの会ではなく、ファーストの会を名乗って、乙武洋匡氏をその副代表に据えていました。翻らなくても、唐突でした。*その名称(ファーストの会)自体はあったかも知れませんが、普段聞きなれない組織名称です。例えば、大阪維新の会と日本維新の会と関係と似ているようで似ていないものでしょう。
 その唐突さに対して、乙武洋匡候補を推薦した国民民主党が穴埋めできたか言えば、玉木代表まで何度も応援にはいっているのですが、結果をみると、その成果があったとは思えません。ともあれ、乙武洋匡氏が次の総選挙で雪辱を晴らそうという試みは無いでしょうし、小池都知事も再選の道を確保するのが優先事項でしょう。自民党にすがり、公明党に頼るしか道は無いでしょう。

 その他では、参政党はその存在感を全く出せませんでした。候補者は吉川里奈氏と言う人でしたが、立憲、維新、日本保守党、参政党の候補者がそろって女性、年齢も総じて30歳代という共通性を有していました。以下の理由で埋没する結果になったと言えましょう。
 日本保守党の飯山陽氏が、イスラム法学の研究者として、カイロ大学出身の小池都知事とその専門性で争いを求めるようなキャラクター(麗澤大学国際問題研究センター客員教授)を有していると言えました。ほかの候補者は、個人的なキャラクターと言うより、政党力量比較の高低差で得票数が決したと言えるでしょう。特に、今回の選挙では、自民党と対峙するその力量の高さ、自民党を上回る力量の可能性を示せる点に、選挙の評価が集まったものだと判断できました。立憲に比べ、維新に評価が薄かったのは、その目標とするところが、「野党第一党」であることに一般は承知せず、自民党を倒す勢いを求めたものと解しました。
 そうした評価で見ると、参政党の出番はなく、その政治理念などの同じ右派性から、日本保守党に優位性が出たと言えましょう。

 なお、つばさの党ですが、統一地方選挙の1年前、つまり今から2年前までは、各地方自治体選において、1議席を占める党勢拡大をしていました。それが、2年前の町田市議選では相当量の選挙戦を展開しましたが、当選者を出せずに終わりました。それも、党首の黒川代表が市長選挙に出るダブル選挙を演じましたが、そのことが市議選の当選をさらに遠ざける結果につながりました。人口43万人、市議定数36名の中では少々のことでは埋没してしまう結果となりました。
 それ以降、N国党と同調路線となり、N国等の参院選の候補者に名を連ねたりしていましたが、それも関係がうまくいかなかったようで、今回のような他党候補者の宣伝カーに自車から大音量を発するなど、他から妨害行為とみるほかない状況を作り出すだけの存在になってしまいました。2年前の町田市長市議選挙で何度か言葉をかけあったことで残念な思いです。もう、通常の選挙の世界には戻ってこれないのではないでしょうか。

 選挙を見るにつけ、勝者に目が行くより、敗者のその後の動向にいくばくかの気が向いてしまいました。
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 吉田つとむHP        町田市議会議員 吉田つとむのブログ

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