（まず、条例案について）本日は議案の本会議質疑日でしたが、条例と予算の双方を尋ねました2023.12.11

　本日は市長提案議案の本会議質疑日でしたが、条例と予算の双方を尋ねました2023.12.11質疑終了後、これらは明日からの各常任委員会に振られました。

　質疑をしたのは、条例案では、第117号議案　町田市子どもにやさしいまち条例を尋ねました。
　（１）  条例で、「子どもにやさしいまち」と表記しているが、「子ども」と漢字とひらがなを混ぜた表記をした理由。
　その説明で、＜国では、ひらがなの「こども」と表記してようだし、その省の大臣を地元の衆議院議員が務め、最近では、「こども」が一般にもなじまれてきたのではないか、他方で、漢字の「子供」とすべきという考え方、つまり、漢字、かな交じり用語を不自然とする意見がこれまでの議員にも見られたと記憶していると加えました。
　また、国の考えに合わせる考えはないかとも尋ねました。
　答弁によると、
　町田市が先駆的に制定した子ども憲章（1989年）は、国連でも評価されており、その考えに即して、今回の条例を作ったというものでした。この条例名を変更する考えはないとしました。

　（２）  第2条（１）で、子どもの定義として「18歳未満の者その他これらの者と等しく権利を認めることが適当であるとして市長が認める者」としているが、具体的にはどのような想定をしているのか。
　質疑の説明として、例示として、ちょうど、18歳というと高校生の在学時に訪れると思うか、そうした年代の取り扱いを考えているのか、あるいはもっと多岐的な意味があるのか。と加えました。
　さらに、再質問では、18歳を超えた高校生に対して、当事者自身の一般の権利としては「成人の権利」が優先すると考えてよいか。とも加えました。
　町田市の考えでは、高校生を想定するものですが、定義上、問題なしとしています。　

（３）子どもの意見表明権については、どのように確保していくのか。
　この説明では、＜子どもの権利というと、社会的な活動、あるいは自身の学業に関する権利などが想定されると思うが、それらはどういう方法で確保されるのか。＞としました。
　さらに加えて、この世代の個人が、政治的な主張を表明する権利はこの条例によって保障されているとみてよいか。あるいは、私は中学生の時には、社会的な問題で意見表明のためのデモにも参加したことが何度かあるが、この条例はそうした行動に対する大人や組織、機関のプレッシャーを取り除くことを盛り込んでいるのか。とも加えました。
　答弁では、子どもの権利を規制していない。ただし、場所的に制限されているのは除くという趣旨のものでした。
　質問ではなく、質疑だったので、そこまでに留めましたが、私が知りたかったのは、学校の問題（学校統合、学校給食など）に対して、子ども自身が発言権をどのように持てるのか、発揮できる体制があるのか、という疑念を払えないからです。

（４）本条例の遵守に関して、罰則を設定することは考えているか。
　この説明では、＜条例案を見ると、罰則が含まれないが、この条例を守らない、あるいは守れない大人や組織、機関が出てきたらどうするのか。＞としました。
　答弁では、この条例は目標条例であり、自発的な行為を求めた条例で、罰則は伴わないというものでした。
　思うに、果たしてこうした条例が有効性を保つのか疑問なのですが、究極的には、子どもの保護、発達のために無いより良いというものかもしれません。（条例に関する記述は終了）
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