昨年に続いて訪れた幕張メッセの農業Weekの見学で第一の印象は、農業の栽培から植物工場の転換と言うことでした2023.10.14記
都市部の農業の姿を見て思うことは、そこからどうやって、そこで就業する人が他の産業に従事する人に比する収入を得ることができるかと言うことです。それ無しに、緑の空間の確保の大切さを求めることも、農業の大事さを言われても、大半の当事者には農業継続や就農を求めることは空しい主張に過ぎないだろうと思っています。現実には、農業従事者に自己所有の土地があり、不動産などの一定収入があって、自家消費とわずかばかりの現金収入が確保されて、ただ土地は将来に向かって所有が保証されているという条件下においてのみ、農業従事が可能だと思っています。
そうした状況下、今年の幕張メッセの農業Weekでは、植物工場をうたう企業の展示が目立っていました。葉物野菜の自動機器の無人化栽培システム、あるいは高付加価値果実の工場システム生産をPRするコーナーが目立っていました。それらの中には、一定規模以上の農業生産物の収穫を見込んだ施設で、かつ、障がい者就労を取り入れたものが目立っていました。それは、農業従事者が一定以上のレベルで収入を安定的に得ることと、障がい者就労を低額の工賃支払いから、最低限かそれ以上の賃金支払いに変換する事業形態を有する形態を提案していました。
あるいは、小規模では屋内生産する水耕栽培システムの企業展示がありました。町田市新農法=水耕栽培メロンのシステムによる、省力化、高付加価値作物の生産とは違った、事業所の多機能化による見せる農業のあり方だと思いました。
他方で、地方では農地の集約化、農業法人の拡大がありますが、それに対応した、無人化機械、機器を使用した栽培をめざした商品展示が展開されていました。昨年からも展示が進んでいたドローンの使用は、種まきや肥料の散布でごく一般化しているように思いました。地上の農業機械に比べて格段の作業効率を示していると思いました。作業手順をあらかじめ入力しておけば、後は無人で飛行・散布ができる点が特徴だと思います。また、果樹栽培でも、手摘の方法からシステム化、省力化が進められていました。また、それらの収穫作業の省力化だけではなく、選別機器の高機能化、自動化が進んでいました。多品種の生産に合わせた機器の多様化も日本的であり、一定の利用が進むのではないでしょうか。
農業機械メーカーに限らず、他産業からの農業参入の様相を見ることができました。あるいは、農業法人の拡大、取り組みの先進性を展示会を通じて見せていただきました。それらを絶えず注視していないと、置いてきぼりを喰らう可能性がある、そのように思えた、今年の幕張メッセの農業Weekの企業・機器展示から見た、植物工場と大型機械農業化の感想でした。
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