本日は、町田市立国際版画美術館を訪れました。表題の版画家たちの世界旅行(古代エジプトから近未来都市まで)を鑑賞しました。ただし、雨も降り、雷の大きな音がする天候だったので、おのずと訪れる人は限られていたようです。展示された作品の大半は、館の収蔵作品となっていました。それだけ、町田市立国際版画美術館が作品を保持していることが知れる構成でした。2023.08.02
作品の大半は、ヨーロッパの画家が描いた作品を版画にしたものや版画家が作成したものです。時代的には、およそ18世紀から現代までの作品がありました。作られた作品の取材対象は、ローマやギリシャに始まり、中東、特に古代遺跡が現存するエジプトとなっていました。次いで、他の北アフリカも舞台となっていますが、ヨーロッパにとってそこは自分たちが支配する場所であり、簡単に旅できる地域になっていました。
ついで、東洋に広がりますが、中国や日本も描写の対象になっていました。彼等には、そのオリエント(東方)のエキゾチックな光景や人の服装が引かれるものであったようでした。他方で、近代化していく文明と反対方向に憧れる画家も現れ、ポリネシアのタヒチに浸った人材は現在の人々も引き付ける作品を残しました。
他方で、文明は画家(版画家)を引きつける魅力も醸し出し、パリ万博はエッフェル塔を含めて、彼らが大量の作品を生み出しました。人が躍動する姿、近代文明の勢いが引き付けたのでしょう。*思うに、新しい文明のあり様が見えない大阪万博が不評なのと大きな違いでしょう。
それ以降、画家(版画家)たちは、アメリカの高層ビル群(マンハッタン)に眼を向けたり、人が全くいない南極にも訪れ、それぞれに異なった様相と地域を示していますが、文明と自然(あるいは、反文明)の双方に興味を惹かれることになっていきます。
そして現在では、世界中の有名な建物を布で包むという、芸術に新しい表現を用いる芸術家も出てきています。ものを壊すわけではなく、一時的に対象を覆うだけであり、残るのは写真や画になって、だれにでも見直に鑑賞できる作品を残すことができるようになっています。
さて、展示会場を見渡すと、そこにいる人はほとんどいなく、こうした作品を通じて、世界を見る必要性がもっと薄くなっているように思いました。
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