新井よしなお議員が、（仮称）町田市国際工芸美術館の建設契約は2度にわたって不調になったことと、その影響、今後の取り組み方針に関して、定例会最終日に本会議で緊急質問を求める動議を文書で提出していました。＊日付を6月28日に訂正しました
その緊急質問通告に関して、議会運営委員会で取り扱いを協議したところ、所管の常任委員会で行政報告が行われているという理由で、反対の意見が多く、多数決が図られ、否決となりました。議会運営の扱いルールで緊急質問を取り下げるという扱いになりました。
そもそも、この質問は「無所属」会派議員の総意で質問を行おうとしたものですが、民主系、自民党、自民系系、公明党の各会派の反対多数によって議論が無いままに終わりました。
なお、新井よしなお議員が、緊急質問をする予定で考えていた原稿とその説明を書いた文章、「（仮称）町田市立国際工芸美術館整備工事入札中止の影響についての緊急質問は認められませんでした」2023.06.29を下段に掲載しました。
経過では、定例会冒頭でこの建設契約案件が上程される予定ですが、市内業者を対象にした入札が不調に終わり、上程できませんでした。
この問題を複数の議員が一般質問で取り上げましたが、町田市は、定例会中に業者を市外の大手業者を対象に再度入札を求めることにし、入札を実施しましたが、これも不調に終わりました。
すなわち同一の建設契約が請負業者を変えたが2度も不調に終わり、市長が推進してきた（仮称）町田市国際工芸美術館の建設見込み時期（任期末までに竣工する）が未定になる可能性が生じました。
これは、不要不急だとの市民意見が多数ある中で、建設を進めるために、見込み費用を削りこんだ予算編成した関係で、現実には落札する業者が出なかったという事態が発生したものである。
今後、どういう計画を見込むのか、とりわけ市内業者に建設を任せる体制が取れそうな時期を待つのか、あるいは予定価格を大幅に引き上げる方針に切り替えるのかが明らかにされるべきである。
そうした議論を十分に重ねる過程を通じて、市民意見を再度聞くべきであろうと考える。最も良い案は、この建設計画を市長が断念することであると考えています。
＜新井よしなお議員が作成した文章部分＞
（仮称）町田市立国際工芸美術館整備工事入札中止の影響についての緊急質問は認められませんでした
令和５年第２回定例会中の６月２２日に、６月２８日の本会議最終日にて、入札中止の影響について緊急質問を行いたい旨の通告を行いました。６月１９日の総務常任委員会にて質疑も行われましたが、部長の答弁内容を聞いても不明な点が多く、決定権を持つ市長から今後についての話をするべきと判断しての通告でした。
発言内容の要旨は
（１）これまで公になっていたスケジュールからどこがどう変わるのか。
（２）今後、金額の増額はないということで間違いないのか。
（３）次回までに時間が生まれたことにより、改めて内容を精査し、市内事業者を入れる条件で入札を進める考えなのかどうか。
の３点でした。
６月２８日本会議開会前に行われた議会運営委員会にて、緊急性を認めるかどうかの協議が行われましたが、提出した無所属会派以外は４会派が緊急性はない、１会派のみ質問を行うことに賛成ということで多数決が行われ、残念ながら質問をすることは認められませんでした。
近隣住民の皆さまや施設利用者の皆さま、関係する団体の皆さまなど、今後どうなるのか知りたいと思いますし、ただでさえ金額が当初の計画より大幅に変更している状態で、さらに増額になるのかも明確にするべきであったと考えます。また、市内事業者育成を議員提出で条例改正まで行いましたから、今後の入札の方向性についても市の考えを述べてもらう考えでおりましたが、質問ができなかったことが本当に残念でなりません。
本日は議会運営委員会にも多くの方が傍聴にいらっしゃっておりました。それだけ関心の高い事項であったと思います。今回は認められませんでしたが、引き続き計画の詳細を明らかにしつつ、おかしいところの追及を続けてまいります。
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