街宣騒動について、デモ行進の世代から見た評価2023.11.13を書きました。
新しくできた政治団体の日本保守党が始めての街頭宣伝を日本維新の会の本拠地の大阪で行ったという。ただし、一番の盛り場である梅田駅前で実施しようとしたが、人があふれかえり、中止する羽目に陥ったというニュースがありました。
実際に、有名な政治家が来ると、人も車も身動きが取れない時もあります。今回は、街頭演説場所の店舗から中止の要請があったとか、救急車(消防車?)が10台も集まったが、それに救援された人はいなかったとか、様々の話が錯そうしています。まずは、混乱に死傷者が発生したという事態が起きなかったことが何よりでしょう。
翻って、有名政治家が演説にきたことで、交通に支障が起きた例では、自分にも体験があります。1つは中曽根総理が八王子北駅に自民党候補者を応援に来た際、新興政党(サラリーマン新党)の候補者であった私は、八王子駅に近ずくことが出来ず、それが終了まで動けない(一般の人も同様というか、それ以外に動けなかったでしょう)状態でした。ただし、時の総理が来ているということで、喧騒にはならなかったという次第です。
また、今は消滅した(社民党に変わった)社会党の土井委員長が町田駅に来たことがありますが、「山が動いた」と言われた政治激変で、その時は私の車だけでなく、前後の車もストップ、さらに、ドライバーが土井さんを観たいと言い出して、運転を放棄しました。それでも、けが人が出るような失態はありませんでした。
昨年は参議院選挙がありましたが、無所属で立候補した乙武洋匡氏の選挙前の政治活動で、渋谷駅で大きな街頭演説を行いましたが、そこにひろゆき氏が来ることになっており、それがSNSや口コミで広がり、大勢の聴衆が来た(合わせて、一般の通行人を含むが集まった)ことがありますが、私は前後3時間ほどを、歩行者誘導の役目の末端に専念しました。ひろゆき氏がそれを知るはずもないでしょうし、乙武洋匡氏も意にかけていなかったかも知れません。私自身、相当数の日数をそのボランティア(選挙運動員の腕章をつける)で出ていました。無事に、渋谷の街宣は終わりました。
九州一周の宣伝カー遊説をしたことがあります。新しい政党(その日の段階は、選挙前で政治団体)政治活動で宣伝カーを一週間かけて動かすわけで、各県に事前に各県の警察署に道路使用許可書を届け出をし、それを受け取りながら遊説を進めました。もとより、有名人がいるわけでは無く、多くて数十名程度の人が集まる程度でした。ただし、メディアは複数社が集まりました。なんの混乱もありませんでした。わざわざ、警察官が来ることもほとんどありませんでした。
北海道で似た政治活動をしたことがありますが、大々的に道路を占用して街頭演説をやるなら届け出が必要だが、私が説明する程度ならば、道路使用許可は不要と言われました。
その他、参議院選挙で全国を遊説車で縦断したことがありますが、その場合は、書類上、遊説の街宣許可は軽微になります。どちらにしろ、街宣の主催者が自前で警備、保安、自動車や歩行者の交通安全確保を図る必要があります。
今回の日本保守党の場合は、創業者が政治活動のシロウトと言ってよいでしょう。言論の場でしか行動が無かったのが、地上の言論の場に降り立ったわけですので、街頭活動のイロハをこれから経験するでしょう。政治家の河村名古屋市長が入るではないかと言う主張がありますが、同氏の場合はそれらをちゃかしてきたという側面が受けて成功してきているので、混乱には対応できないかも知れません。
当方は、その他さまざまに経験してきています。場数を踏んでいます。
また、街頭活動と言うと、世間ではデモがあります。世代的にいろいろ経験しており、デモに追随したことも、先頭を笛で先導したことも、あるいは道路使用許可を作成、提出したこともあります。双方にけが人がでることに何度も遭遇してきました。当時は、道路の端に押し込められたデモもありますが、一方で、ジグザグデモ、フランスデモ、さらには駆け足デモも自身で体験してきた世代です。
日本保守党の皆さんも、これからは気をつけるでしょう。ただし、その落とし穴は無数にあることを知るかも知れません。何せ、左翼の分立に並ぶように右翼もそれをまねるかも知れません。それ以上に、自民党に警戒心と疑心感を持たれるかも知れません。
#日本保守党,#右翼,#街頭活動,#道路使用許可,#街頭デモ,#街頭宣伝活動,#日本維新の会,#町田市議会議員,#吉田つとむ,
吉田つとむHP 町田市議会議員 吉田つとむのブログ
コメント