4期連続TOP当選 吉田つとむとは?

過去各種選挙に15回立候補し、8勝7敗する。直近の令和4年の市議選に出て勝利し、4期連続トップ当選。個別対応形式のインターンシップが好評で若者育成を図る。自民党を排除された後、現在まで完全無所属、支持政党なし。6期目に議長も務めて改選し、7期目に町田市議選史上最高票を獲得。さらに、8期目は7期目を上回る史上最高票9206票を達成。議会内では「無所属」に参画。ユーチューブ「発見動画チャンネル」を運営。零細企業営業マンを務め、政治経験が長い。ネット関係の著作、講演もある。

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②選挙プランナーが振りまく、候補者の誤解の根源。2回目は、「空中戦」という用語2022.12.11

選挙
2022年の行った町田市議選挙、及びその前後、今日に至るまで全く使わなかった写真

 選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントが説く言葉に、「空中戦」と言うものがあります。「地上戦」と対比して使われるのが通常です。この「空中戦」攻撃を本来の言葉で理解すると、戦闘機同士の銃撃戦を想定しましが、今の時代にそうした戦闘は現実的にほとんど見たことがありません。戦闘機の役割は大半が地上の目標を素早く攻撃することでしょう。それも無人機やドローンがごく当たり前に、登場しています。

 さて、この「空中戦」を選挙活動、あるいは政治活動で言われるものは、駅頭や交差点など、あるいは商業施設の前での街頭演説が当てられています。あるいは、そうした場所でのチラシ配りも「空中戦」に入れられています。選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントが説く「空中戦」は、話題のトレンドや、他の活動、つまり、「地上戦」との活動費率などを提示する標準的なお説教です。彼らに特徴的なことは、選挙に精通している、あるいは、もっと話を絞り込んでコロナ禍の政治活動に精通しているといううたい文句でしょう。

これも、2022年の行った町田市議選挙、及びその前後、今日に至るまで全く使わなかったポーズ写真

 統一地方選挙の候補者でコロナ禍の選挙を体験したものは無く、選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントの言葉に、催眠商法のごとく納得する人も出るでしょう。しかし、それは候補者の誤解の根源となるものです。

 「街頭演説」や「街頭のチラシ配布」を、戦闘機同士の戦いに例えた「空中戦」の理解でとらえると大きな間違いが起きます。あなたが首長や国会議員に立候補するのであれば、その「街頭演説」は見栄えの良い仕掛けやはったりが重要かも知れませんが、一般市のように、20-40人も候補者が当選するような都市の議員候補者では、駅頭などで無数の大衆を相手に大演説をぶつのではなく、そこにいかに個々面接を取り込みかにあると言えましょう。例えば、公明党の候補者は、その街頭に出てきた時点で、事前に集会や個々訪問で自分を支持した人の顔を全部覚えて、それらの人に漏らさず挨拶するのが基本となっています。候補者が挨拶を漏らさずにされる人は、公明党やその支援団体のオルガナイザーであり、彼らが献身的に集票に取り組んでくれることになります。駅立ちをしていて、それらの人を見過ごしてしまうような候補者は、公明党の候補者には不適でしょうし、事前の審査で外されているでしょう。

 自民党系候補者の場合は、上記の公明党のやりからに比べると、もっと杜撰です。候補者を中心に、地元の顔役、商売主、種々の団体の代表が地元の駅頭に並び、押し付け的に候補者の支持を求めます。今の時代に全員がそれを支持することなく、顰蹙を買うこともありますが、それでも少なからぬ通行人と縁があり、相応の効果は発揮されるものでしょう。現実に多数の当選者が出ています。

 次は、新興政党の候補者(候補予定者)の場合、その政党がブームに乗っておれば、その公認候補者になっておれば、いくつもの難があっても当選します。つまり、候補者本人がトンデモ無い人物でもない限り、当選が保証されたようなものでしょう。さらに、ビジュアルに優れた候補者が、毎日駅で手を振っておれば上位当選もついてくるでしょう。

 候補者の側面から、「空中戦」と呼ばれるものでは、チラシ・フライヤーのポスティング、新聞折込があります。チラシの作成自体がお金がかかるものであり、かつ、その配布を業者に依頼すると、その分の費用も上乗せしてかかります。ただし、地方議員の場合はそれを自分でやっている人も大勢います。議員に当選すると、1年に4回の定例議会があり、その定例会ごとに報告書(レポート)を作り、それを延々と配布して回る議員がおり、一回も欠かさずにそれ(自分でポスティング配布)を続けている議員がほぼ全部が当選しています。その現実に注目しないで、チラシ・フライヤーのポスティングを「空中戦」と見るような、選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントは、選挙の戦闘手段、戦闘行為をどのようなものか、実地には知っていないと言えましょう。この自分でポスティング配布する活動は、彼らの分類でいうと、本来地上戦と言うべきものになるでしょう。

 メディアに自分の情報が掲載されることも、選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントは、「空中戦」に入れます。ただし、メディア、特に新聞はその記者人数が削減されており、首都圏などの都市の候補者(予定候補者)が彼らに遭遇することはほとんどないでしょう。選挙の前に、地方選挙の告示翌日の一覧記事と、選挙の翌日か、翌々日に選挙結果が掲載される程度であり、大都市圏の地方議員の動向にはほとんど関心を示されることは無いと言えましょう。はっきり言って、彼らに対応するだけ時間の無駄でしかありません。ただし、その記載事項に間違いがあると面倒なので、対応は必要最小限の時間と手間を費やすことになります。他方のメディアである全国ネットTVがありますが、それに地方議員が登場することは、天文学的なレベルであり、スキャンダルでも起こさない限り、縁がないと思ってよいでしょう。

 その他、地元メディアと言うものもあります。その作成は家内工業的であり、家族のみで構成されいるものがあります。政治から経済、文化、スポーツ案で彼らの情報は、その集約規模が大きく、かつ、歴史とその外延までよく掴んでいることがあります。選挙の前に、その情勢記事が掲載されることもあり、そのタイミングでそれなりの対応をするべきものでしょう。

 総じて、地方議員、あるいはその候補予定者の行動は、ほとんど一人で行うものです。選挙と言えば、相手がいるもので、しかも、複数の候補者が同じプルーの中で自分の取り分争いをするゲームのようなもので、スポーツの世界にはなかなかありません。と言うか、地方議員の選挙戦とその結果は、スポーツの世界には無いのかも知れません。候補者レベルで言うと個人戦でありますが、その支持者(後援会)のとの連携行動は陣地戦であり、もっと広意義には局地戦と言われるものでしょう。また、地方議員選挙は、それが紅白対決で戦うのではなく、数十人が同じエリアに存立し、お互いに「当選枠」に入る抜け駆けを狙って戦っている次第です。

 それが、地方自治体議員候補者の中で、地域代表の形態を取るものもがあり、あるいは政党公認を表明する場合もあります。あるいは職域代表の場合もあります。*例は少ないかも知れませんが、今回話題になっている統一教会のように、一般には姿を現さないで宗教団体の推薦候補が入っている場合もあります。それ以外にも、スポーツや文化の団体と縁を取り持つ候補者もあり、「地上戦」と「空中戦」という表現の形では言い尽くせない形態を持つのが、我らが存立する地方自治体議員選挙であるわけです。

 いや、自分の選挙はそうした体制ではなく、後援会もないという地方議員や地方議員選挙の予定候補者もあるでしょう。あるいは、選挙事務所すら作らないと息巻く地方議員もいるでしょう。私の友人にも、その双方の体制を取ることなく選挙を勝ち抜いている地方議員がいます。それらの友人に共通することは、それを自慢げに話すのでなく、淡々と勝ち上がってきていることに特徴と言えましょう。こうなってくると、選挙のプロを自称する選挙プランナーやコンサルタントの出てくる幕すらないと言えましょう。
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