委員会質疑で議員が行った発言が、人の容姿にかかわることを点数評価したと解されたことで、新聞やTVで報道されています。
また、その内容自体は、「三重県議会 議会中継 予算決算常任委員会(令和5年12月8日)」の議会中継の保存されており、オンデマンドで見ることができます。具体的には、前日の令和6年度当初予算要求状況に関する「総括的質疑」が大会派順発言され、冒頭は新政みえ会派の3人が執行部に質疑をしています。制限時間は107分(映像を見ると、質疑時間だけのカウントとなっているようです)
冒頭の議員が質疑していますが、本題に入る前の話の部分に、議員の「お茶議連」に関する世間話的な話題で、問題の「100点発言」が入っています。
この発言に関して、2番目に質疑をした、同会派の他の議員は、この発言の訂正を求めていました。朝日記事、毎日記事参照。
私が映像をみたところ、2番目の議員は、その直前に登壇した他の議員の発言に感想を述べたと解しました。これらの進行に関して、その間、委員長は何も述べていませんし、議場で、その両者に関して、「動議」も「議事進行上の発言」も起きた様子がありません。「総括的質疑」の会議は、最後の質疑会派委員の質疑、答弁でその日に終了しています。
この2番目の質疑者議員は質疑中に原稿を読み上げない発言が多く、見ていてすがすがしいものでした。参考までに、その間の答弁者の子ども・福祉部長は、答弁の中段以降、最後の答弁を除いて原稿を読み上げない、ノー原稿答弁で感じが良いものでした。
次いで、同じ会派の別の議員が3人目の発言者として登壇し、107分の質疑時間を終えて、会派の持ち時間が終わり、会議が休憩に入っています。
さて、話をもとに戻すと、今回の議員発言に関して、議員発言を他の議員が訂正を求めていました。それで議会審議の結果として、訂正があったものと理解されるか疑問が起きました。
毎日新聞は、<「・・・。訂正したい」と苦言を呈する一幕があった。>と期しており、まさに訂正ではなく、苦言と私には解されるものでした。
このことで最も詳細を報じているのは、伊勢新聞の2023-12-09 政治, 社会の掲載内容です。
他の新聞を含めて、新聞では、1番目の登壇議員の当該部分の発言が、2番目の登壇議員の発言で訂正されたかの流れに見て、1番目の登壇議員自身が釈明した旨の記事となっています。こうした流れの中で、議事録の作成で、この部分を全面削除、あるいは語句の訂正にしても、議事の中でやらずに、閉会後、議長職権でやれるものと思えませんが、果たしていかがなものでしょうか。
今回の議論は、議員(委員)と行政職員(部長)の質疑と答弁のやり取りの中での発言であり、議員同士が考え方や審議のやり方を議員間討議(協議)の場でもありませんでした。議員間討議(協議)の論議であれば、その議員(委員)自身の発言に関して他の議員の発言文言を訂正や削除を求めることは自由にあるべきかもしれませんが、他の議員の発言の言葉自体に擬異があれば、「動議」や「議事進行上の発言」で問題を明らかにして処置するべきではないかと考えるものです。
なお、僭越な言い方ですが、同じ会派の議員であれば、その当該議員の発言中にメモを回して、当該議員自身に訂正してもらうか、あるいは、議長に若干の休憩をもらい、その当該議員が改めて、発言訂正を求めることが会派的な対応ではないかと考えるものです。
思うに、三重県議会は、全国でもいち早く議会の改革を唱えてきた議会であり、私が言うような会派対応は前近代的なやり方だという考え方が定着しているのかも知れません。
果たして、会派に所属される議員の皆さんは、いかように思われるでしょうか。
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