オリンピックの開閉会式の制作・演出チームで「ショーディレクター」として統括役を務めてきた人物が解任されたという。その職歴で、ホロコーストを揶揄したコントを残したと指摘されており、本人も認めている。
今日のTV番組の中で、時間が無いので解任されたという表現があったが、それは違うだろう。
ことはユダヤ人の大量虐殺を無神経に扱ったということであり、それで通用すると思うところが、ドイツやイスラエル、そしてアメリカのユダヤ人を知らぬからと言えよう。
それを通用させているのは、麻生副総理(元総理)くらいであると思っています。
翻って、今回ほど、差別が問われたオリンピック(イベント)はないでしょう。森喜朗組織委会長の女性蔑視発言に始まる辞任に始まり、現在の橋本会長に至るハラスメント容認が将来にわたって日本(人)の性差別の体質を問われる課題を残しました。障がい者への差別問題では、外部からの批判を受け、直近まで相次ぎ当事者の辞任が起きました。
今回は開会式の直前になって、演出のトップがユダヤ人の大量虐殺(ホロコースト)をやゆした発言をしていたという問題が発覚し、当人を解任するという処分が下されました。この問題は、理事の多数が開会式の中止か簡素化を求める要望をしていたことも明るみになりましたが、事務総長がそれを伏せて進めてしまう組織体質がまたしても発生しました。日本(人)は、この国のメダルの獲得数の多さで良かった良かったでこの先も進むのでしょうが、世界から尊敬を受けるかというと、かの時代の「エコノミックアニマル」が、「筋肉体質」に変容したととらえられることになるのではないでしょうか。
人種差別に対する抗議の意思表示では、前大会まで黒人選手の行動が処分の対象となりましたが、その正当性があって容認される側面が出てきました。差別に関して、その根源的な課題をとらえておかないと、今回のように、事態の急変、悪化、再起不能に至るという経過、それに止まらず、日本人全体の判断にまで及ぶということを果たして、日本人は学んだのでしょうか、それとも「運」が悪かったという次元でとらえるのでしょうか。私には、後者の判断が日本の現状だろうと推測する次第です。
合わせて、中山泰秀防衛副大臣はこの件を知って、サイモン・ウィーゼンタール・センターという、ユダヤ人団体に通報したと自ら語っている問題があります。内閣の一員(対外的にも、極めて枢要な機関)の人物が、内閣の課題として外国の(民間)団体に直接通報するという不可解な行動を取りました。本人は、その外国団体との関係性の深さを自慢にしたスタンスですが、国家としては、こうした人物は極めて危険な要素を持つものと理解するべきでしょう。
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吉田つとむHP 都議会議員候補(落選) 吉田つとむのブログ
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