「盗人に三分の理」がありなら、「強盗にも一分の理」があるのか?2022.3.5と思いました。
日本には、泥棒にもそれが盗むに至る理由が多少ある(3分=3割)という解釈があります。人の行動の背景を理由図けて説明しているものと思いますし、攻撃側の立場を推し量り、その中にも正当性があり得ると見なすものでしょう。もちろん、どのような状況でも「盗み」は許されない、ジャン・バルジャンの処遇は当然だとする見方もあるでしょう。現在では、裁判の制度が確立しており、その是非を十分に議論した上で妥当な結論が出されるものでしょう。
ただし、その当事者が国家だとすると、答えは幾通りにも出るものと思います。その時々の力関係で、何が盗みかもどのようにでも変換する事態を何度も見て来ました。
翻って、相手が強盗だとすると、どのような言葉を対応させるべきでしょうか。
「強盗にも一分の理」 が世界の現実だろうと思います。
今回、国連総会緊急特別会合の表決(議会の用語で、議員が議案に対して賛成または反対の意思を表明することとされています。私の経験からは、表決は賛否の意見表明を含めたもので、議案の質疑を終えた段階で、議長が議員に賛否の意見を問い、その後に採決を取るプロセス全体を示していると解釈しています)において、「ロシアによるウクライナ侵攻を非難する決議」が圧倒的多数の141か国が賛成し、採決されています。しかし、当事者のロシアを含めて5か国が決議に反対し、(表決のルールに従い)朝鮮は反対討論を行っています。また、この決議には、世界的な大国である、中国とインドが棄権しただけでなく、パキスタン、イラン、イラクも含み、さらにアフリカ、アジア、中南米などを合わせて、合計35か国が棄権をしています。一方で、「意思を示さず」と言う国家が13か国もありました。それを説明したネットの資料は見つかりませんでしたが、南米のアルジェリアは国連の負担金を2年間滞納し、表決権を失っていたことを明らかにしたことを紹介していました。
世界には、様々の意見と立場を明瞭にする賛否の態度があり、それ以外に棄権と言う判断も有り得るということを改めて知ることになりました。*参考。町田市議会は、その賛否を表決ボタン(賛成:緑、反対:赤)で表示しますが、それを示さない議員は退席する(棄権)ことにしています。表示ボタンを押さない議員がいると、議長は、「押し忘れはありませんか?」と声をあげます。
また、国連総会で棄権をした国が出た中で、アメリカのバイデン大統領が名指しで、その中国、インドの棄権を批判していました。
多数派の決議案の賛成者が正しいのだと思います。
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吉田つとむHP 前町田市議会議員 吉田つとむのブログ
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