この間、「思い込む」と言う言葉が頻繁に使われている。「安倍氏銃撃 メッセージでつながり思い込む – 読売テレビ2022.7.12」と言うのが、その特徴的表現と考えるが、後段に表示するに多くのメディアが、山上容疑者は、安倍元総理を銃撃した理由としている見られる。
まず、思い込むの類語を探すと、weblioには、次の様に説明している。
鵜呑みにする
疑念を抱かない
疑念を差し挟まない
疑わない
信じて疑わない
信じ込む
盲信する
信じきる
また、「意義素」には、物事の真偽や内容を疑わないこと、さらに、物事を判断する際に事前のイメージや第一印象などに過大に影響されること、あるいは、ある物事が特定の性質あるいは状態だと誤認すること
記している。意義素の説明文からすると、今回の場合は、その「思い込み」という言葉とはそぐわない面があまりに多すぎる事である。捜査当局の発表や、情報から、安倍元総理を銃撃した山上容疑者の意図として、統一教会指導者を銃撃せず、安倍総理に変更したかも明らかになっている。現実は、やろうと思ったが、かなわず、安倍総理を襲った場所も、最初の場所では思いとどまり、奈良市が選定され、実行に及んだわけである。
捜査当局が明らかにしてきたのは、山上容疑者母が統一教会に入信し、多額の献金を行い、山上家が破産したこと、山上容疑者がその経過のなかで、決まっていた大学を断念したことなどであり、さらに、安倍元総理のビデオメッセージを山上容疑者が見て、自分が銃撃する対象にしたことなど多数である。
自分にどうした経緯があれ、どうした不幸が訪れたであれ、そのことで相手を殺害するべきではないことは自明であるが、捜査当局の発表や情報で、今回のケースにおいて、山上容疑者が「思い込み」で安倍元総理を殺害対象を決めたわけではないことは明らかである。大きな原因は、母親が統一教会と言う宗教団体にのめり込み、家が破綻したなお、献金をし続けたことで、岩上家が破産したこと、また、岩上容疑者が大学に入学をあきらめ、自衛隊に入隊した時期に、家族のため自殺をして、お金を作ろうとしたことが果たせなかったことも、様々に、外部に出始めました。親族が山上家に必死に手を差し伸べ続けたことも、当事者から明かされています。
〇岸信介元首相も敵視か「宗教団体を日本に招いた」安倍氏銃撃容疑者 毎日新聞2022.7.11の文中
奈良県警は安倍氏側と団体とのつながりが深いと思い込み、一方的に敵視していた疑いが強いとみている。
〇AERAdot. 2022.7.9 記事の文中
奈良県警の会見によれば、山上容疑者は、安倍首相が「特定の団体につながりがあると思い込み、犯行に及んだ」といい
〇関西NEWS WEB 2022.7.14
警察は恨みを募らせた容疑者が宗教団体と安倍元総理大臣が近しい関係にあると思い込み事件を起こした
〇文春オンライン 2022.7.10 文中の文字
山上容疑者の供述だったが、謎に包まれているのは「ある宗教団体に恨みがあり、元首相と団体がつながっていると思い込んで犯行に及んだ」とする動機。
〇「宗教団体」と安倍元・首相につながりがあると思い込み 殺意を募らせたかー読売テレビ 2022.7.13 ミヤネ屋 画面表示
【独自解説】とされる部分では、犯罪心理学者（出口保行氏） 山上容疑者の行動は「拡大自殺の一種」犯罪心理学者が分析 恨みを持ったとされる『統一教会』、霊感商法対策弁護士が語る信者の心理と表示されている。
〇 読売新聞 2022.7.161夕刊
捜査関係者によると、「母親が（同連合）「（安倍氏が）団体とつながりがあると思ってやった」説明している。
この（同連合）と言うのは、記事の前述で宗教団体「世界平和統一家庭連合（旧統一教会」と記している。
ようやく、ここでは「思い込み」という言葉から別の言葉に変わる可能性が出てきている。「思う」、「思った」がおり相応しく、最も適当な言葉は、「判断した」が相応しいと思う。
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